剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2015年 剣道用具考

布団のヘリまで愛して?!:ヲタクっぷり[40]

刺し幅大で布団もっこり&ヘリすっきり
刺し幅大で布団もっこり&ヘリすっきり

そして、ひさしぶりのヲタクっぷりぶろぐ。となります。

布団については以下のポストにも書きましたが、手刺・ミシン、そしてその刺し幅、刺し方などいろいろとご興味を持たれているヒトが多いと思います。

> 拙ぶろぐ:剣道具の布団の刺しの話:ヲタクっぷり[12]

先般、ちょっといろいろとありまして、またまた(?)、とある剣道具のプロデュースに協力をしました。
これはあらたな芯材あってのものなんですが、いままで以上に刺し幅を広くして衝撃緩衝能力を高めたものです。
今後科学的なキリコミを入れたいと思いますが、いまのところ体感的には確信を得ています、、、強い打突をいっぱい受けても、クビがイタくなりません。
写真のようにモコモコなんですから、想像がつくかと、、、ケイコ用というか、打たせる立場には最高です。

この能力を高めるために刺し幅を広げるのは正論です(前述ポスト参照)。
ただ、上記ポストには言及していないのですが、刺し幅を広くすることによって、布団のコシがヌケるというような表現をしますが、ヘタレやすくなる、衝撃緩衝能力の耐久性が落ちる可能性があるのです。
だからといって、芯材を多くすれば、このヘタレもおさえられ衝撃緩衝能力もあがるといえますが、重くなっては、道具としては革新とはいえません。

 

そして、布団が厚くなったんですがその一方で、、、写真でもわかるように布団の後頭部に当たる部分をヘリといいますが、この端の部分薄く作りこまれています。
剣道をされるみなさまはこういう布団のヘリの部分をかんがえたことはありますでしょうか?

今回はこんなところを突いてみたいと思います。

 

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面です。

 

剣道具を着ける場合、、、

面では、一番顔に触れるのは内輪(包輪)であり、やはり仕立てという面の組み立てが非常に重要になります。
小手はアタマが重要となって、布団は打突されたとき以外、あまり感じることもないかもしれません。
垂れにいたっては、帯を胴体を通して感じられますが、剣道着袴も介するし、あまり気にしていないかもしれません。
本ポストは、ここから考えるにきわめて仔細なところなんですが、剣道具をみるときに考えてもらえればと思います。

今回のように面布団が暑くなった場合、一般論としては布団のヘリも厚くなります。
ヘリの部分が厚い面をつけた場合、布団と頭に段差があり、そこを紐で締めるので頭がイタくなります。
これは多くの方が感じたことがあると思います、、、イヤですよね、この苦痛。

紐の結ぶ位置、手ぬぐいのかぶり方などの問題もあり全てではないですが、ここにも一因があるわけです。

小手は、ヘリが硬いと体当たりなどを受けた時に、布団と前腕の皮膚や筋が挟まれてイタい思いをします。
これは形状の問題もあります、、、(以下参照)
また、ヘリが薄いと手を入れやすくなります。

> 拙ぶろぐ:コテの筒から:ヲタクっぷり[25]

垂れもそうです、、、おなかに当たる部分が薄くなっていて、カラダに密着するといいですよね。
これも形状にもよりますが。

 

布団がヘリに向けてシャープに仕立てられています。
ヘリのシャープないい布団 …わかりにくいかも

つまり、仔細なことなのですが、ヘリにむかって薄くなっていることは重要といえます。

 

正直、カラダへの負担がすくなく、フィット感が非常に高くなるのです。

 

一般論として、布団が厚くなれば、全部が分厚くなります。
材料が増えたことによって厚くなっていれば、いろいろな部分まで分厚くなります。
しかしながら、昔の名人の作品などは、ここの部分まで気が回されているものは多く見られたと思います。

※剣道具創成期のころの布団はホントにただの座布団みたいなので、ここでは「大昔」に分類しますね。

 

以下再掲しましたが、このポストにも書いたように、背反することを共存させることがいいものになるってことでしょうか???

(再掲)
> 拙ぶろぐ:剣道具の布団の刺しの話:ヲタクっぷり[12]

 

 

こういうこだわりっていいですよね。

といっても、こここだわっても、剣道が良くなったり、強くなったりする話でもない話なのかもしれませんし、、、
そして、だからどうという結論なしで終わりますね。
ようやく、戻ってきた結論なしのヲタクネタでした。

 

 

 

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洗濯の秘密兵器
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このような感じで使用します。

さてさて、ぶろぐはとまってても、ヲタク活動はとまってませんので、さらにここからこういう活動をしています(笑)

実は今回の素材は柔らかさもあって、洗濯機で洗濯をすると布団のヘリが巻き込まれ、スレが出そうなんですね、、、
そこで、洗濯の「秘密兵器」を手作りしてみました。

※綿を芯材にした布団の場合は、綿が水をふくむと堅くなるのでこういうことはあまりありませんが、、、。
※そして、洗濯は以下のポストを参考にしてください、ネットは入れたほうがやはりいいと思います。

 

使い古した手ぬぐい2枚の再利用です、、、手ぬぐいなので、洗濯に邪魔になるものではないです。

1枚を半分に折って、もう1枚を半分に切って、ヘタな裁縫をしてみました(汗)
使い方は写真参照、ジャストサイズ!
※たっちゃん(=ヲタクのデシ)の写真拝借、手だけですが初出場。

たった、それだけのことですから、これもとってもいい発想です(自画自賛)

 

ちなみに洗濯については以下を参考にしてください。

> 拙ぶろぐ: 剣道具の洗濯(理屈と経緯):ヲタクっぷり[17]
> 拙ぶろぐ: 剣道具の洗濯(本編):ヲタクっぷり[21]
> 拙ぶろぐ: 剣道具の洗濯(マニュアル編):ヲタクっぷり[22]

 

ではでは。

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