小手頭のほぐし(叩き)
小手頭のほぐし(叩き)

とあるところで、とある剣道具ヲタクのあつまりに参加してきました。

わたし以外は、みな剣道具師の職人さんたち、、、わたしは「講師(?)」、夜の会ではわたしも「食人」です!!!

どうやったら、道具が使いやすくなるかということを、ユーザー・プレイヤーの立場から伝授しろというのが、今回のわたしの役割です。
「剣道具愛」 の話ですね。

このこと自体は、道具を提供してくれる側ばかりでなく、使う側も考えておかないといけないと、わたしは思っています。
つまり、剣道具をとおして技を表現するのですから、真の道具の使いやすさは、ひとそれぞれであり、使う側でないと細かいところは表現できないといえましょう。
まぁ、道具とのつきあい方は下記ぶろぐが参考になれば幸いですし、つくり手とつかい手があって剣道具が意味を持ち始めるものだと思っていますから。

> 拙ぶろぐ: 剣道具のつきあい方:ヲタクっぷり[1]

さて、その内容はというと、、、「叩いて揉む」だけなんです。

そもそも学生時代に、剣道の勉強をするのなら道具のことも知っておけと、とある剣道具店の社長にいわれ、バイト代もいただかずに休みになるたびに奉公した時期があります(ここらへんは、上記ヲタクっぷり[1]のぶろぐに既出ですね)。
この店では、全ての道具を一からつくるところで、わたしも針を少々持たせてもらいました…
買うという感覚もなくなり、道具というのはつくってもらう、いや対話からつくりあげるものなんだという意識に変わったんです。
そして、、、「プレーヤー・指導者として、道具は使わせてもらう側でいよう」と決意したキッカケでもあります。
(まぁタイヘンなこと、、、そしてなによりセンセに夢があったからですが)

そして、いろいろなことは、小さな(?)勘違いからうまれるものなんですが、、、

小手の手首のほぐし(叩き)
小手の手首のほぐし(叩き)

この「叩いて、揉んで」というのも勘違いからうまれたワザなんです(笑)
剣道具をつくる際に、針の通りをよくするためにゲンノウで布団を叩いたりします。
これを全部やれば柔らかくなると勘違いしたんです。
ましてや、稽古して使い込むと、、、叩かれて馴染んで使いやすくなるんだし同じだな、と、、、これもやや勘違い。

しかし、職人さんからしてみれば、一針一針さして丁寧につくったものをガンガン叩かれるわけです、、、最初は目を背けておられました(当然ですよね、自分の作品をw)。
そして、台の上に布団をおいて、膝とか肘とかで、とにかく揉み込むんです、、、
たしかに柔らかくなるんですねぇ、、、とくに道具を使う側が自分の動きや剣道の動きを考慮してやれば、いいと思います。
面や垂は、非常に効果的に柔らかくなります。
※ちなみに、金槌とかだとカドがあり、そこで叩くと本当に布団を壊す危険性もあります、、、なんど怒られたか(汗)

そして、今回のわたしへの命、真骨頂のワザ「コテのほぐし」、、、こちらは「布団のほぐし」よりやや繊細?

コテの使いやすさは、まずは「型」です。
この「平面展開図」から「立体」の道具ができるわけですから。
そして、その型紙から道具をつくりるので、その下地になっている型の紙(新聞紙など)の硬さをなくしたり、その接着用の糊をはがしてやるのは重要なのです、、、これは揉むんです。
ただ、この「型」がわるいものは、ホントに道具そのものを叩いて揉んでクシャクシャにするしかありませんね、、、イイ道具という話からはまったくもって論外なのですけど。

つぎに、道具の構造上、手の甲側とコテの表側とでの間に鹿毛が入るのですが、まず、これを叩いて、毛を少し切るようにして、動きやすくしてやる。
ただし、ただひたすら叩いて、毛を粉のようにして、ペランペランにしてしまうようになると安全性もなくなるという問題点もあります。

また、鹿毛が均等に入れられていないコテも多く、こういう場合は、揉むこともしてならしていく、、、この揉みは親指と人差指ではさみつつやったり、台に乗せてコテを丸めつつ揉み込んだり、、、
とくに、鹿毛が玉(だま)になって入っているようだと、かえって手指の動きを邪魔することにもなりますしね。
できるだけ、均一にならしていくことが、肝要です。

ほぐしの道具たち
ほぐしの道具たち

あ、、、ここでの、コテを叩く場合は、木槌です(写真参照)!

道具の写真は、左から、手首や筒、親指の部分、四肢の部分を叩くための道具と木槌です。
下は、台で、これで揉んだり、叩いたりもします。

さらには、コテのヘリの部分は、パーツが重なりあい、何度も何度も針を通して、縫いあげられています。
つまりやや硬いのです、、、
ここを揉むのは、使いやすくするのに効果があります。
また、竹刀の柄頭などをいれて足袋職人がするように縫い目をならしてやり、少々革も伸ばしてやると(自分に合うように)、指先などのあたりもなくなり、非常によくなります。

柄革のついた竹刀の柄頭で、縫い目をほぐしていくのは、柄革によりすべりも少ないのでいいのです。
手首については、ひねりながら揉むのがいいですね。
この2つは、稽古の前とかでもやると、ずいぶんコテが使いやすくなります。

とにかく、革だけでなく、中の鹿毛もともども揉んであげると効果はあります。
自分の手や指の動きをイメージして、揉んであげるとだんだん、道具がこたえてくれることでしょう、、、手は真っ青になりますけど、、、はい、これは「藍」です(笑)
また、揉むのは、道具はいりませんから・・・わたしも以前から比べると、叩くことより、揉むことが多くなりました。
つまり、毛を叩き切ってくしゃくしゃにするより、道具の安全性を失わないように、使いやすさをだすことができてきたかなということになります(自画自賛ですね、すみません)。

上記のことは、水につけて、半乾きになるときに、叩いて、揉み込んであげてもいいかもしれません。
※ただし、材料やつくりの悪いもの、すでに壊れているものは水につけるわけにはいかないでしょうね。

基本的に、革(かわ)と布(きれ)と毛(け)の製品ですから、少々伸びたり、切れたりするはずなのです。
それをうまく利用するのです。
前述のとおり、材料が劣悪なものはダメなのですけれど、、、材料に関しての知識としては以下を参照ください。

> 拙ぶろぐ: 古人の知恵「剣道具材料編」:ヲタクっぷり[2]

剣道具というものは竹刀もそうですが、規格そのものは厳密なものといえないでしょう。
競技ということから考えれば、戦う者同士、同じものを使用しなくてはならないなどということにはなっていないのです。
まぁ、あまり剣道はスポーツであるとか競技であるとか打ち出さないこともありますし、それはそれでいいんではないかと、ここ最近では思ったりもしています。

この規格の曖昧さが、自分にあったものへの追求・探求ができることになり、手入れや工夫をしていくことにより、道具を大切にするということ、そして、相手を大切にすることにもなっていくのではないかと考えています。

今回は、道具を提供する側の方々に、こうすると道具の動きが良くなりますということをお伝えに行きました。
こういうことを伝えながら、、、ますます確信をしました。
つかう側が、買うとかいうことではなく、少なくとも自分で自分の道具を使いやすくするための工夫をするということが大切なのです。
つまり、剣道具に対して、つかい手・つくり手の双方からの「愛」がないと、いい道具にはならないのではないかということです。

最近、つかい手側は使い捨てとか、道具をあまりにも大切にしていないような気もします。
材料については、上記のぶろぐでも、将来性など苦言を呈していますから、参考にしてください。
一方、つくり手も 、、、いや売り手がいても、つくり手がいないような状況なのかもしれません。
道具の構造を説明できて、少々のカスタマイズ、、、ニーズに対応するとともに、シーズの出来るハイブリッドな商売ができる人たちってことかな??

ここらへんが参考になるかな、、、
> 拙ぶろぐ:剣道具とのつきあい方:ヲタクっぷり[1] 
> 拙ぶろぐ:剣道具業界にサンタはいるのか:ヲタクっぷり[11]

学生時代にの野外活動の授業で、登山家はナイフの柄を個々人の手に合わせて、みなカスタマイズするということを聞きました、、、それは、命を落とすことにつながるからということらしいです。
このとき、剣道は本来、命のやり取りから始まっているのですから、もっとこういう意識があるべきだろうと。

ですので、自分の道具をもっと、叩いて、揉んで、、、「剣道具愛」してみませんか?!?!
いかがでしょう??

なんかほぐしの具体性もない、駄目ネタになってしまいましたね。

まぁ、、、自分でいろいろと工夫、苦労するのがいいというシメにまとめたということで、お許しあれm(__)m
「愛」はタイヘンですから(汗)

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