剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2013年 修行指導 剣道論

応援は拍手のみで声援は禁止します!

写真はポストと関係ありません
写真はポストと関係ありません

先月あたり、名古屋方面の大会で応援がとても元気だったようで、学生剣道では以下のアナウンスがやたらとされています。

以前は「ご遠慮ください」だったので口調が荒ぶってきてます、最近。

 

「応援は拍手のみで声援は禁止します!」

 

声援は審判をするのに妨げになるとか、いろいろな理由がありますが、そのどれもが声援がいけないという理由がわかりません。
審判してておもうのは、拍手もジャマはジャマですから。
昔は宗教的なちとおそろしさを感じるような拍手もありましたしね。。。

 

また、何度も注意されるということは、声援をやめないほうもやめないほうなんですね。
つまり、これは、今時点の指導力の問題もありますし、禁止に対しての懲罰がないというのも問題です。
徹底するなら、もっと指導を促して、ことを起こした場合にはしっかりと厳罰に処すとか、大会途中でやめてしまうとかくらいのホンキさがないと、これをその界の上層部のおもうようにはもっていけないのは当然じゃないかなと。
このこと自体も、まわりまわった指導の結果でもあるわけだし。

 

昨年イタリアでとある剣道大会を観戦する機会があり、以下のようにポストを書きました。
以前も応援に関することを書いているので、焼き直し感がありますが、あらためて書きます。

> 拙ぶろぐ:とあるところで剣道試合の応援を考えたヒトがいたから、わたしも考えてみた

この時もほぼ声援の問題なのですが、まったく日本でも同じかそれより低レベルな状況がおきているってことなんですね。
こどもの剣道もまったくおなじように五月蝿いもんですしね。
さて、今回の連盟のオサなるかたが言っていましたけど、子供時代からこういう騒々しい剣道しているからと理由づけてましたが、まったく論理だっていませんし、厳しく言うと、いま起こっている大人たちがそういう剣道を許容して、指導したことになるんですよね…。

ちなみに、おなじ武道のJがつく種目の応援はとってもとってもです。
その点、もしかしたらいい改善の方向なのかもしれません。

 

ただ、そもそも、良いプレイが出たら声がでることを抑制するのがいいのかは、わかりません。
観衆が騒ぐとプレイヤーも元気になるかもしれませんし。

 

ただ、剣道が、片刃の「刀」をつかっているのに、諸刃の「剣」という字を使っている、、、それは相手に向かう刃と自らに向かう刃があるいう思想があるとか。
殺人刀ではなく活人剣という思想にあるとか。。
などなどということを探求し始めると、本質はそうではないだろうなと。

そして、競技としてホントに足音、息づかい、竹刀の触れ合う音などをふくめて、興味深くみたいという玄人志向でいるのであれば、やはり「息をのむ」ような環境をつくるほうがいいんだろうなと考えます。
そうなると、観客のつくる緊張感がより試合のいい緊張感を作るかもしれませんしね。

さらに、相手を慮(おもんばか)るのが重要だというのなら、、、
審判が誤審をおこなさない一つの手段として、剣道においてもプレイヤーズファーストであれというのなら、、、

 

まったく、音をたてない

 

というのが重要じゃないかなと。

 

これは団体戦におけるチームメイトもふくめてだろうな。

つまり、複数の試合場で行われているときは、1つの試合場でなにかが起きても、他の試合場では試合が進行したりしてるわけで、他の試合場に不必要な音をたてれば、審判にも、その結果として選手にも悪影響があり、しいては剣道の試合をよくはするものではないということになるんだろうなと。

音をたてていいのは、以下の複雑な条件の両方を満たしたときだけでしょうね。

 

1)大会会場において1試合場のみで試合がおこなわれている時
2)試合が中断している時のみ

 

これは、先のポストの剣道素人の学生がテニスのように応援すべきといっていたこととまったく同じことですね。
こうかんがえると、剣道もテニスなど他のスポーツに見習わうことは多くあるとおもいます。

 

全日本剣道選手権は、他の競技種目の方々からみるとあの日本武道館で竹刀の音、息づかいまできこえることに感動すると言ってくれます。
ただ、こういうこともなくなるかもしれません。
もうかなり経ちますが、序盤戦を2試合場で行ってることにより、あまりその感動する雰囲気も薄れてるとも思っています。

 

となると、いまの剣道界でいう対処方法はまったくもってあまいと言ってもいいのかもしれませんね。

海外の先輩からきいている押忍のKとか、Jとかつく世界で盛んに行われている武道から、より武道的な精神性があるとして、もとめて剣道に移行することが多々あるようですが、こういうことも他スポーツとおなじような応援をしてるとなくなっちゃうのかもしれませんね。

また、以前に以下のようなポストを書きましたけど、ガッツポーズをして取り消しが起きるということよりも、ひたすら静かな競技大会なんてのは、特異性が際立つような気もしますし、とってもイイんじゃないかなぁ、、、と。

> 拙ぶろぐ:剣道のルールにおもうこと[4]:「礼に始まり礼に終わる」ってことかな…

 

まぁ、そうというものの、俗なわたくしは試合で一喜一憂するのはキラいじゃないです、、、(反省)

はい、また、言ってはみるものの結論なしです。
約100日くらい放置したうえに、詰めのあまいポストですみませんでした。
来年は忙しさに負けずにぶろぐも頑張りたいと思います、、、と、すでに今年はおわりと言ってますね(笑)

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