「応援は拍手のみで声援はご遠慮下さい」
これが剣道の応援のマナーというか、応援の仕方です、、、声援禁止です。
以下で拍手のことについて甚ノ介さんが考察してくれたので参考までに。
まぁ、日本古来、伝統的なものとは、どうも言いにくいってことなんでしょうかね。
そして、かれこれ1ヶ月たった世界大会、、、日本に帰ってきて、先日、とある国のキャプテンと稽古して、飲んでたけど、もう一度あの食環境にはもどりたいねぇ、、、って。
あ、すみません、、、話をもどします。
世界大会の応援についてはいろいろなところに書き込みにもありますし、ちょうど剣道の雑誌も発売され、大会レビューとして、応援のことも書いていますね。
一報道、雑誌として、報道としてそのマナー等について、読者に対して煽っておいて、解決策もなんもない記事です。
さらに、抱き合わたように剣道や競技スポーツの根本までをとやかく言わないでよって感じですけどね、、、お金とって読ませてるんだし、軸というか、なんとも支離滅裂のようで。
応援の仕方については、普段から雑誌としてでも、啓蒙活動をしているなら、この煽りもわかりますけど、どうもその他も含めて場当たり的記事だなぁ・・・今回は、この批判はおいておきますね。
さて、、、脈絡がまったくないかもしれませんが、甚ノ介さんにつづいて、わたしも少々応援について書いてみたいと思います。
まず、甚ノ介さんのブログにもあるように、、、日本ですら、時間の経過を知らせたり、審判の判定を煽ったり、と変な意味を拍手にもたせています。
このようなことは、世界大会でもありましたね、、、女子個人戦の準決勝が日本人だけになり勝負が長引いた時、有名選手が手堅く試合をすすめてるときには、もっと勝負しろと煽るような拍手が起きたり、判定に対するブーイング的なものがあったり、応援は拍手のみと注意されると独特なリズム・手拍子になって盛り上げるような拍手になったり、、、いろいろとね。
また、正直、声援・ブーイングなどのことに関しては、子どもや中学校、高等学校、大学、警察、実業団、それぞれの日本にある団体の試合において、まったく声援がないわけではありませんし、宗主国ですら・・・と思ったりもします。
全日本だって、大会序盤はガヤガヤと、決して静寂ではないわけですしね。
さてさて、実は、今回はこういう世界大会の雰囲気を映像で取ってくることができましたので、その映像と全日本選手権の映像を、職権を利用して、剣道をしらない学生たち比較して見てもらって、感想をきいたんです、、、50人くらいに。
以下のYouTube映像でも雰囲気の違いが理解できるかと思います。第15回世界剣道選手権大会男子個人戦決勝トーナメント4回戦〜決勝の有効打突集と、第58回全日本剣道選手権大会4回戦〜決勝の有効打突集を貼っておきます。
これでビックリしたのが、やはり全日本選手権の静寂の中で行われるのがいいという意見が多かったんです。
ブーイング、声援ありありという意見はごくわずかでした。
そして、もっと感銘をうけたのは、以下です。
「ゴルフやテニスのようにプレーの合間や終わった後に拍手や声援をすればいい」
と。
剣道ではプレーがポイントが生じない限り、とぎれないのでその拍手のタイミングとかの難しさはありますが、このゴルフやテニスを引き合いに出してきたことはインパクトがありましたね。
また複数の試合場で行われる時の問題、、、これはゴルフやテニスでも同様のことがあるのでおいておきましょう、大問題ではないということで。
つまり、、、ゴルフやテニスはその歴史の中で、プレーヤーのために、いいプレーをみるために、そして競技のよさをつたえるために観客をふくめたマナーまで育んできたんだなと。
先だって、大会の報告として拙ポストに書いたことを引用すると、「剣道の国際化」なのか「日本剣道の国際的普及」なのかということを考えたときに、剣道を知らない学生でも剣道としての良さについては、日本的なものに魅力を感じていているということ。
そして、世界基準ということを考えると、剣道もどちらかというと、テニスやゴルフと同様な静寂の緊張感のなかでみたいということが書いてあり、それはゴルフやテニスでその環境づくりができていてるのだから、同様に、それを引き出す努力をして欲しいと書いているヒトがかなりいたということなんです。
あ、そういえばこの静寂さのなかでの競技観戦が好きで毎年剣道をみにくる柔道家の先輩がいたなぁ、、、柔道は…(ry
> 拙ぶろぐ:出張報告…15WKC観戦記ではありません、たぶん
こう考えると、剣道が、日本剣道が、国際的、世界にたいしての発信というか、普及そして啓蒙活動、その方向性を含む努力がまだまだ足りていないのではないかということを感じてしまったんです。
正直、世界大会が開催されることにより、剣道が世界のものになりつつあるのですが、それはまだまだ3年毎に開催され15回しかしていません、、、つまり約半世紀。
このように考えたら、ゴルフやテニスのほうがながいかもしれませんし、、、剣道はもっともっと伝播に工夫しないといけないのかもしれませんし、内容の精査もふくめて、時間をかけていかないといけないのかもしれませんね。
そう、、、他国を批判していたり、審判云々といっているよりも、剣道の根幹として1対1のプレーを集中して行わせてあげるという“プレーヤーズファースト”の立場にたっていかないといけないということを、剣道素人学生に教えられた気分でした。
すげぇわ、素直な感覚って、専門家ぶってわたしみたいにひねくれていると素直にこういうことでてこないもんなぁ、、、
みなさま、わたしくらいの遠吠えではなんともなりませんが、いろいろと観点をかえると批判の前にすべき、深いことってあるかもしれませんね。
(余談です)
そういえば、、、世界大会でとある国の応援にたいして大会側が「剣道の精神に敬意を払って静かに観戦するように」といったと聞いていますが、その剣道の精神ってなんだろうな。
こういうことも考えて説明できるようにならねば(汗)
応援のルールを守らせる「啓蒙」でしたら、剣道界に働きかけて、
会場で『応援は拍手のみ』という注意勧告を適時アナウンスする、
入場者全員に警告書を渡す
しかないと思います。
本気で黙らせるなら、声援→負け、ブーイング→退場、を規則化する
しかないと思いますが、そもそも剣道界は、閉鎖的で内向的に思えました。
こんにちは。
『剣道を知らない学生50名に感想を聞いた』ら『静寂の中での試合を好む』とのことですが、それみなさん日本人ですよね?
しかも剣道に関係ない人間の感想になんの価値があるのでしょう?
単に日本人のイメージ上、静寂を好むよう教育された結果に過ぎませんよね?
ご存知でしょうか
静寂環境の中で試合を行うのは、日本人にとって有利なルールで、外国人には不利かもしれないのです。
戦いに挑む際の闘争心の上げ方は各国異なり、騒いでこそ闘争心も精度も上がると考える国もあり、例えば戦闘機のパイロットは日本とアメリカでは正反対だそうで、アメリカ兵はわめきながらミサイルを撃つそうです。
多くの国では格闘技とは、大歓声の中行うのがデフォルトで、日本の例の方が奇異だと思います。
生まれた時からそのイメージを持つ外国人を本気で静かにさせるには、
「声援があった側のチームを失格にする」または
「声援をした観客は退場させる」
くらいの規則を明示しないと。
私としては、日本選手には、静寂を期待するよりも、静寂にも騒音にも対応できる図太さを持って欲しい。
日本の剣士が、静寂という自分好みの環境下でしか実力を発揮できないと言うなら、尚更、騒音にも対応できる訓練をすべきだと思います。
技だけでなく、心も鍛えるべきで、そのためには国際試合は最高の場だと思います。
世界大会に望むような上級選手は、アウェイの地で、大ブーイングの中で試合をすることを想定した稽古は当然しておくべきですし、オリンピック柔道会場レベルの怒号や例えシュプレヒコールの中でも常なる平常心と最高の集中力を保つ強い心を持つ、そういった稽古はしておくべきだと思います。
一番良いのは、世界剣道を目指す人は、若いうちに海外へ1人で武者修行の旅に出たら良い、外国の異質さに慣れるのがベストだと思います。