剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2011年 修行指導 雑記

師弟愛?!:全日本学生剣道大会観戦記

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さて、大会をみて、報道がどう説明するかわかりませんが、決勝戦は本当に感動をしてみていました、、、T大学とC大学の決勝戦です。

まずは、自己反省から。

前回のぶろぐにあるように、私の「気負い」ですね、、、わがデシたちは初戦敗退でした。
この大会に指導者として4年連続出場させたと言うより連れてきてもらったのは、彼らのおかげで、本当に感謝しています。
> 拙ぶろぐ:明後日に向けての気負い?勝負について少々考えてみた。

「勝ったときは選手のおかげ、負けたときは指導者のせい」

というスタンスはまったくもって変わっていません。
今回の負けなどもまさにそう、、、わたしの準備不足、あんだけ、準備が重要なんて言っていたのに、、、
> 拙ぶろぐ:センセのうれしい‘ボヤキ’:諭吉よ、、、

関東の時は相手やら一日の大会の状況すら考えて、稽古計画を練ったものでした、、、これは選手には言っていません、、、わからないことをわからないままやり、自己解決というか、自分にとって肉なり骨なりにしていってもらいたいのもあったので。
また、全日本大会での対戦チームは私が日頃お世話になっている関西の先輩、、、武道の世界のお礼は勝つことと気負っていたのはたしか。
そのまま、選手に出てしまいました、反省です、、、気合入ったり、気負ったり、私の進歩がないんですね。

「同じ轍を踏む」、、、ホント、デシたち、、、ごめんなさいm(__)m

さて、決勝のこの2校、、、


まずはT大学。
私の厩舎であり、われわれのデシ仕込みにいつも夏に場を貸していただけるだけでなく、今回の選手をふくめ、多くの学生さんも参加して、私もデシも稽古つけていただいています。
とにもかくにも、剣道を専門として取り組む彼らに後輩であろうが、尊敬する奴らばかりです。

そして、N監督は後輩です、、、我々世代のスーパースターの一人です。個人的には先輩でよかったなと思うことが多々ありますが、いろいろと話しをする仲のいい仲間でもあります、、、ナベ、おめ!!!

そしてC大学。
出稽古でお世話になりました。
正直、今年の関東の時には展開的に、強いところに胸を借りることをしないと、その先はないと思ったので、普段からいろいろと世話になっているK監督(彼も剣友)にお願いをしました。
そして、ここはちょっと私が先輩なので、わがままを言って、C大学の選手たちにフルパワーでやってほしいと、お願いをしつつ。
C大学の学生さんたちも真摯に対応してくれて、出稽古にいって、やられていくデシたちをみつつも、その対応・試合っぷりを感謝していましたし、学生のすばらしさとともに、K監督の指導力の凄さというものを感じていました。
今回、全日本に出れたのはまさに彼らのおかげといまだに感謝しています。

さて、この決勝戦。
先鋒から大将まで、、、一本も有効打突が生まれることなく全引き分け、そして代表戦でT大学が勝ちました。
引き分けの内容は、どうもスッキリしない、引き分けの連続。
たぶん、これだけみた場合、いい試合と評価はされないのかもしれません。
(いや、だいたい日本一になるってスゴイんだよ!!!)

ただですね、、、ゴシップみたいになりますけど、、、
このチームの両監督、、、どちらも監督就任以来10年ほどでしょうか、、、まだ全日本団体の優勝がないのです。
かなりの力のある選手を毎年持ち、育てていますし、優勝する可能性が毎年あるチームを作っているんです、、、こういうのが勝負事なんでしょうかね。

そして、このふたりの監督、学生さんとの交流も深いんですね、、、まちがいなく。
そうでもないと、いくら強い選手を持っても、毎回上位を狙うことはできないと思います。
剣道は、試合が開始したらその本人に任せるわけであり、試合途中に試合を止めること、何かを伝達することなどはできないので、普段から、剣道脳とでもイイましょうか、その向上にコミュニケーションを取っておかないと、チームのポリシーというものはなくなります。

さてさて、、、準決勝まではとても攻撃的に勝負が展開され、勝ち上がってきた両チームでした。
が、しかし、決勝戦になった途端、両チームともガチガチのかたい勝負が展開されたんです。

優勝そのもののプレッシャーや、両校とも久しぶりの優勝ということへの硬さもありましょうが、、、
この監督で優勝していないということを選手がわかっているんだろうな??と。
選手がかたいのか、監督がかたいのか、、、わかりませんが。

このガチガチさをみて、正直、「監督を日本一に!」っていう感じもひしひしとかんじられ、指導者の端くれものとして、感動していました。

すばらしいです、、、すばらしいです、、、

この大会、結果として、私の厩舎が勝ちました、このことは本当にウレシイです、、、

ただ正直なところ、「兄弟より、わが子」。
わがデシたちにひとつ、ふたつでも勝ったうえでの、わが厩舎の優勝だったら、もっともっとよかったかも、、、ちょっと大会に忘れ物をした感じです。

ただ、わが厩舎の勝ち、つまり、私のいまの核をなしている流れが結果を出してくれたことは、すくなくとも私の自信とか確信にもなりました。
とうことで、今回の失敗は脈々と私の中でも反省し、受け継いで、頑張っていきたいと思います。

T大学の後輩たち、先輩、先生の皆様、ありがとうございました、本当におめでとうございました。
そしてC大学の学生さんのたたかいっぷりも大変勉強になり、感動しました、K監督はじめ皆様、ありがとうございました。

いいなぁ、、、こんな思われるんだろう指導者 ってか?!
いや、わたしも思われているんだろうけど??? と、思うよ、思う!!!
(そうでなければ、4年連続なんかはないから、、、)

ここからは、雑談になります。

閉会式で「学生選手が試合中に転ぶ」ことに再度問題提起がされていました。

個人的見解ですが、剣道もあくまでも格闘技、、、コンバットゲームです。
ルールにも倒れて、逃げるような姿勢をしたら反則にしていいはずです。

暗黙の了解の中で、安全性が優先され、倒れた後の一太刀までみて「止め」がかかるようになっていますが、ここをもう少ししっかりと見ればいいだけではないかと思います。
つまり、倒れて、攻撃されればよけるだけになりますし、反則か一本とられるということにすれば、倒れなくなるでしょう。
もっとカラダを鍛えることにもつながるでしょう、、、

個人的見解ですが、どうか、あまり変なルールを考えずに、ルールや競技の根本、原点に行くようにしてもらいたいと思っています。
ルールの変な変更によって、おかしくなっている競技は多くあります、、、武道はできれば、そんな対処的な方策でなく、原点回帰を徹底して行なってもらいたいなぁと。

では、、、これをもって、本学チームは新体制に移行します(新人戦は年度内にありますが)。
わたしは毎年の繰り返しになりますが、デシともども、頑張っていきたいと思います、、、これからもご指導ご鞭撻おねがいいたします。

 

 

<2011/10/28追記>

「師は弟子の鏡、弟子は師の鏡」

ということなら、わがデシは私の気負いを反映し、決勝の両校師弟は、それぞれの緊張感をあらわしたものだろうか、、、どうだろう。
もっと指導者としては、勉強して行かないといけないことだけはまちがいないな。

 

<さらに追記です>
T大学N監督は就任1年目に優勝してましたね、、、すみません。
ただ、監督して育てた学生選手で勝ったのは初ということでした、、、こういうので勝てるっていいよなぁ。

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2 コメント

  1. 試合お疲れ様でしたm(_ _)m
    そしていいところを邪魔してしまいすみませんでしたm(_ _)m

    人を感動させるいい試合になったのだと思います。勝ち続ける選手は心身ともに強いですね。本当にすごいことだと思います。そしてそういう人間を育てる先生は素晴らしいです!

    スポーツは反則ギリギリのところでプレーして勝ち続けるのが一流の選手ときいたことがあります。そして剣道は反則から一番遠いところで試合をするのが一流の選手と。
    私は剣道のそういうところが好きだったんだなぁと思いました。そしてそれが人間形成の道という所以なんだなぁと思いました。子ども達にそういう剣道を一生懸命やっていってほしい、自分もその中で勝負できる人間になりたいと思いました。

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