建築に関しては専門ではないので受け売りです、、、

建築における機能主義は、「用、美、強」という3条件にまで遡ることができるそうです。
「建築物の外観は、利便性、構造、作法のために不要なものであるべきではない。」、「すべての装飾は建築物の本質的な構造を豊かにするものであるべきである。」と。

剣聖といわれた持田盛二先生の立ち姿

と考えると、剣道具の機能はどうでしょう!?

「用=使いやすさ」、「美=美しさ」、「強=安全性・耐久性」とでもなるでしょうか。

「用、美、強」を剣道具で実現する際、それぞれのかすがいになるのは「着装」だと思います。

 

スポーツにおける道具を考えた場合、プレーヤーからの観点ではまず「使いやすさ」を求めます。
しかしながら、コンバットゲーム(格闘技系)としては、プロテクターとして最低ラインの「安全性」と「耐久性」の確保が必要になります。ここには、レギュレーションがからむことになります。

そして、工芸品としての「美しさ」が加わり、剣道具の「機能」ということになるでしょうね。
このトータルの「機能美」には、そのヒトの立ち姿や技までも含まれてしまうのかな。

道具そのものの機能については、先人の知恵がありますので、また今後さらに書ければと思います。
すでに、私のぶろぐ(「古人の知恵『剣道具材料編』:ヲタクっぷり[2]」 )で材料について書きましたので、構造についてということです。

また、蜀江などの飾りも、「本質的な構造を豊かにするもの」となり、「不要なもの」ではないのです。
私のぶろぐ(「剣道具の『おされ』:ヲタクっぷり[3]」)が参考になると思います。

 

しかしながら、時代のながれで変わっていく大半は、スタイルです。
前出のぶろぐ。で書いたように、おしも’おされ’ぬスタイルがあるのです。
しかしながら剣道具は大まかなラインはここ百年近くはほぼ変更なくきており、スタイルに本質は流されていないといえます。

したがって、その機能を引き出すのは、「着装」などの使い方が大きな要因となりえます。
ここ十年くらいの「着装」は比較的いい方向にあるようにおもいます。
これから、確認こみこみで、機能を引き出すための着装について考えていきたいと思います。

 

今の剣道具は決して安全性があるとは言えないかもしれません、、、これは私見です。
以前の私のぶろぐ。 にも触れてあります。

戦前はたしか「お道具」といい、「防具」「剣道具」と称されてきました、、、現状でも決して安全ではないといっても、歴史的には安全性の確保が時代時代でされてきて、今日に至っているのです。
つまり、今の道具を、より「安全性」があり、「使いやすく」使うための使い方(着装を含む)を、ユーザーもしないといけません。
それが、機能美であり、「美しさ」になると考えるのです。
また、安全などをふくむ教育にもなると思います。

 

そのためには、まずもって、根本的に、サイズが合わないことには話になりません。
例えば、一般的なサイズのものを女性や子どもが使えば意味が違います。

今回のメインは、剣道具の機能を引き出すための用具のサイズについてのブログになります。
サイズのことで言えば、、、簡単には以下など(簡単ではないか、、、ハハハ)。

 

<面>
物見(サイズを含む)があっているかどうか?
布団の長さは?
布団の幅は?
<小手>
頭のサイズがあっているか(手の大きさと小手があっているか、目安は手首の位置など)?
<胴>
胴胸の幅?
胴台・胴胸・同全体の高さ?
胴台の開きの幅?
<垂>
大垂、小垂の幅や長さとその合わせ、および全体のサイズ?
帯の高さ?

 

面だと物見が合わなければ、相手を見るときに頭を上下しなくてはならないことになります。
この時点で情報が不安定になることは、視覚から80%以上の情報を入れる人間の行動にとっては、適正な用具ではなくなります。

また布団の長さは、短すぎては肩の保護にはなりませんが、長すぎると振り上げ振り下ろしなどの動作の邪魔になりますし、本来振り上げたときに肩の前方に布団が降りることが安全上はいいかとも考えます。
また、布団の幅がありすぎると、後頭部に布団が持って行かれる分 、前面の喉元あたりの布団が開いてしまうのです。

 

手は人間のカラダのパーツの中でも、脳の運動野の支配率が非常にたかく、それだけ器用に使えるということになります。
つまり、小手のサイズがあっていないということ、大きくても小さくても、良いパフォーマンスが出来ないということになります。

また、道具の耐久性ということではどちらも壊れやすいということにもなるでしょう(一概に天然の素材を使うのでいいきれないこともあります)。
しかし、、、合っていない道具をつかって上手な方もいます。
これは、手は器用ゆえに、手の内、手首、肘、肩、上体などを調整して、駆使してうまく使っちゃうんですよねぇ。
※こうなると道具にこだわる私は立つ瀬ないってことになりますが(笑)

 

胴は、胴胸が幅がありすぎると両手は伸ばせません。
これは子供や女性によくある現象です。
しかしながら、小さすぎると上体の防御にもなりません。
胴台と胴胸とで、安全で動きやすいものを作り出すしかありません。

 

垂も帯幅が広すぎて、お腹に仕えて締めづらいというのは女性や子供に多くあります。
しかし、帯幅が狭いと、胴との間に隙間を作る可能性もあり、そうなると安全ではなくなります。
また子供のころのまま使って、小さすぎて太ももなどをあらわにしている中高生も見かけます。
逆に、男性用をつかって垂れがおしりまで回っている女性も・・・そこまで防御しなくても、ね。

 

また、面の顎および布団の着装、胴胸で喉周辺の防御を実現するわけですが、、、
昔から、剣道具の着装を、特に面は、「富士山の如く」といいます。
これは、今回の写真を見てもらえればいいと思います。
こうやって上体の前面のほぼすべてが保護されるわけですね。

胴と垂れの関係もそうで、それぞれの用具が適正なサイズがないといけません。
近年の学生などは、胴を低くつけますが、プロテクターとしても、胴と垂が擦れるという耐久性からも「美」を感じません

 

 

ある雑誌等で、著名な剣道具職人さんが「良い職人は見ればすべてのサイズはわかる」などと言っていました。
しかし、いまは食生活や運動歴なども、嗜好だけでなく、体型体格も多種多様になっています。
オーダーメイドの服ではありませんが、メジャーリングをして用具はつくってもらいたいですよね。
(メジャーリングだけして、合わないものをあてがうということも、現状は多いんですけど・・・大問題なんだよな、コレ)

着装については、もう少しつっこんで続編を書かないといけないな・・・「着装編(2)」かな。

 

まぁ、まず機能性を引き出すには、着装が必要であることをまず少しでも分かっていただければと思います。
ここでサイズが合わないという方、、、出てきてしまったら申し訳ありません。

 

しっかし、持田先生、、、私は全くお会いしたことのない大先生ですが、動的な一瞬をとらえたこの写真でいっぱいの情報がありますね、、、カッコイイ!!!

 

ということで、まだまだ多くの皆さんが期待している剣道具の洗濯ネタまではいけませんね(笑)

 

 

 

 

 

 

さらに余談になりますが、岩手の私の後輩(女性)が学生時代とは見違えるほどカッコよく剣道具をつけていました。
以前を知っているだけに・・・
剣道界もあらためて、こういう面での啓蒙活動ができてきているのかなぁと感じる今日この頃。
今回くらいのネタなら、すでにみなさんが知っているということを期待しましょう。

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4 のコメント

  1. 返信ありがとうございます。いつも楽しく拝見させていただいています。記事はのんびり楽しみに待っております、よろしくお願いいたします。
    確かに、「自然な面の形」を「つける」というのは変な感じもしますね。私は下手なので逆に面の形にはこだわってしまいます、カッコつけたいんですかね笑

    匿名
  2. 面のカタチの件、コメントありがとうございます。
    このテーマは取り上げてみたいですね、、、。

    この質問いただいてから、わたしのなかのへそ曲がりがふつふつとでてまして、、、
    つまり、自然であるということと、カタチをつけるという人為的なことの相反することが、剣道界に存在するってことに気づきまして、興味深く感じているんです。

    しばしお時間いただければとおもいます(いつになることやらあまり期待せずにおまちください)。

    admin
  3. 追伸

    なぜ建築に例えたかというと、、、着想して構えているのを考えたときに「城」をつい発想したんです。
    それで、ちょっと調べてみたんですが、面白い具合にいろんなキーワードが出てきて、いろいろと重なりあって。
    まだ消化しきれていないので、もどかしいのですが。

    いろいろとコメントなどでご指導ください。

    よろしくお願いします。

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