下記のポストを昔に書きましたが、剣道の袴のネタの続編となりましょうか。
> 拙ぶろぐ:剣道の袴の話、、、まだまだ勉強中につき:ヲタクっぷり[18]
ひょんなところで、日頃お世話になってる床ヲタさんから、質問をうけました。
袴にどうやってアイロンをかけますか?
スチームアイロンは効果ありますか?
つまり、洗濯や稽古によって袴のヒダがなくなるから、そのキープはどうしたらいいのかということらしいんです。
(ちなみに、袴のちょっといいことは前述のポストにかいてあります)
アイロンをかけるとテカテカになってしまう、、、
では、クリーニング屋にだすと(その店が袴を理解していないところだと)、変な折り目が入って、かえってダメなものにしてしまう、、、
などなど・・・上記の事態は知ってはいるものの、あまり考えたことはなかったんです。
ということで、今回のネタ、、、わたし(のまわりで)は普通、「基礎知識」だと思っていたんですけど、袴のメンテナンスです。
知っているヒトには面白くもないであろうネタとなりますね。
大前提としては、しっかりちゃんと袴をたためるというのが前提になります。
前述のように、袴の洗い方というかメンテナンスの仕方について、とあるところで会話をしていると、床ヲタさん、なんだか、妙な反応が、、、すれ違い、、、もの珍しいと言わんばかり。
わたしの会社のグデシたちに管理してもらっているものは、、、これはかなりあきらめているのです。
でも、どうしたら折り目を消せたり、あらたにつくるんだろうと、グデシたちの行為を不思議に思っていました。
ちなみに、これはわがデシだけでなく、以前出稼ぎしたいた専門コースのお付さんでもありましたけどね。
つまり、ここ、袴のヒダ、折り目ををキチッとするのは、普通じゃないようなんです、みんな、苦労されてて悩まれているようです。
まず、こんなサイトもあるんですね。
みなさん、やはり苦労されてるんだなと。
まぁ、わざわざアイロンにこだわるのとか、逆さで強力な洗濯バサミで挟んだら、裾の部分に後がつくだろうなとか、いろんな感想がありますが。
さて、しっかり袴をたたむということでは、、、とある大学を思い出します。
むかし、あまりちゃんとしていない袴で、わざわざその大学に出稽古に行って、キレイにたたまれ、、、狙っていたとはいえ(スミマセン)、感動したことさえあります。
スゴいんですよ、そこの仕込みは。
このとある大学出身者のわれわれおっさん年代で、お弟子さんに「袴はジャケットサイズでたため」と指示したら、いまの子たちには通じなかったそうです。
そうです、もうレコードなんってありませんし、LPレコードのジャケットなんて、、、CD何枚分ってのはますますわからないし、これからはダウンロードする時代だから、もう言ってもわかりません、この指導、死語ですね。
しかも、厚みを○センチ以内とまでいいますから、そのとある大学出身者は、、、極めてます(笑)
ここまでとはいいませんが、ちゃんと袴をたたむということはご自身で修行してくださいね。
原則的に、いくつかのパターンはあるものの、前後の長さが違ったり、さまざまなつくりがありますから。
さてさて、袴のメンテナンスの話に戻します。
わたくし、剣道具ヲタクと自称してるものの、、、邪道と言われるかもしれませんが、袴は普通に洗濯機で洗います。
ただ、、、洗剤はほぼ使いません。
ただ、それはもう丁寧に洗濯用ネットをつかいます、さらに中では腰板が擦れないように中に折り込みます。
(ホンキで大切にするものには袴の腰板のカド、スレそうなところにガムテープを貼ることさえあります)
そして、乾燥。
床ヲタさんは大きなピンチ付きハンガーで干すといいんですなんて言っていますが、、、
わたしの場合は、キッチリとたたみ、ハンガーに二つ折りで干すことが常です(冒頭の写真参照)。
基礎知識と思っていました。
もし、ヒダ等の折り目のしっかりしてないものなら、脱水をゆるめにして、そのまま袴を普段保管しているように3つ折りくらいでたたんで(シートなどを敷いた上で)、乾燥をさせます。
袴が、乾いた、ヒダを伸ばて乾かした布となった状態から、折り目をつけてもなかなかしっかり付きませんよね。
こうなるとが、アイロンがけっていう発想になるんでしょうね。
ワイシャツなんかとおんなじ考えなんでしょうね、、、とにかく最終的に整えようと。
袴に折り目をしっかりなくさないように乾燥することに関しては、過程が大事ということになるのかな?
これ、あまりキレイとはいえないでしょうけど、汗だくになった袴もそうです、ちゃんと折り目をつけつつたたむ、折って吊るすことが肝要です。
脱水したウェットな状態からしっかりたたみつつ乾かすと、結構しっかりヒダはつきます。
もし、もっと、しっかりと折り目をつけたいのなら、脱水をあまくして、より濡れた状態から時間をかけたほうがいいです。
また、ハンガーに二つ折りで吊るすより、普段保管しているように3つ折りくらいにたたんだほうが乾きにくいですが、裾まで折り目はしっかりとつきます。
ただ、たたんで乾かすとすぐ乾かないってのが難点といえば難点ですね。
手洗いがいいとか、足で踏み洗いがいいともいいます。
これについては、汚れの落ちについてややどうなのかなと思いますが(洗剤使わないヤツがいうなってこともいえましょうが)、丁寧に扱うという時点で、当然イイということになりましょう。
ただ手洗い踏み洗いから考えると、季節によっては、汚れも落ち切らないこともあれば、カビがはえるんじゃないって怖さもあります。
さらに乾燥のことでいうと、ジメジメした時期やジメジメした場所、、、ウェットな状態からたたんで乾かすのは、場所や時期を考えたほうがいいです、それこそカビます。
洗濯機で洗うなんて素人といわれても、、、
わたくし、剣道具すら洗濯機であらいますので、、、ここの読者の皆さんは驚かれないかもしれませんね。
(以下参照、この夏を終わった時期には必須なポストかもしれません 笑)
> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(理屈と経緯):ヲタクっぷり[17]
> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(マニュアル編):ヲタクっぷり[22]
ちょっとだけ、、、全自動洗濯機の豆知識です。
剣道着・袴は汗だくや洗濯の経験もあるでしょうから、おわかりのとおり、濡れるととても重いものです。
これをまとめてネットにいれて、洗濯機でまわすと、一つの物体として、重さが偏って、洗濯機のモーターに負荷がかかります、、、壊れます。
したがって、まとめて洗濯するときは、それぞれをネットに入れて、負荷を分散させるほうがいいのです。
(剣道具の洗濯のポストでも書いたかな?)
洗濯機を壊して家庭不和になるなら、いくつもの専用のネットを買いましょうね。
使い込んだネットも、青くなるので、家庭にはうけいれられませんし。
ネットの価格なんて、家庭不和からしたら、大した額ではないですから。
そして、アイロンに関しては、考えたことがないというのはウソというか、ちょっとだけ使うことがあります。
しかも、水通しをして、簡単に脱水したあと、アイロンを持ち出します。
購入後の一番最初ですし、ここまでするのは、とてもギークすぎるとはおもいますけど。
冒頭のぶろぐの終わりの方に写真つきでだしていますけど、だいたい大量生産の袴のおおくは、相引きといいますが、サイドの縫い目でしっかりと折られているものは少ないです。
しっかりとした袴職人さんに裁断製作してもらったものは、こういう細部まできっちりつくりこまれています。
わたくし、袴の両サイド(相引き)の折り目をしっかりつけなおすんです。
(前述のとある大学の仕込みはここまでも徹底されていたと伺ってますけど、ホントかな)
そうなると、外側の折り目がずれてきますので、とくに両脇の1本目のヒダは、ラインをつけなおすことになります。
、、、もはや、アイロンの出番にほかなりません。
なお、袴の木綿生地の織り方は、凹凸があります。
衝撃緩衝や汗の抜けなども考えられているのかなと推測はします。
そして、アイロンをかけると繊維表面が強く押し潰されて平板のようになりますので、テカテカとなってしまうのでしょうね。
そこで、それを抑えるのは、アイロンがけの際に、手拭いなどを敷いてアイロンがけすることですね。
ただ、袴のヒダの折り直しがうまくいかない場合は、おもいっきりテカってもスジをつけるのを第一義とします。
折り目をしっかりつけてから、もう一度水通しをして、テカリを消したりします・・・はぁ、ヲタク(笑)
合宿中など時間のないときや稽古をたくさんされる方には、拡げて乾かすのが重要となるでしょうね。
そうなると、スペアというか、袴も枚数が必要になるでしょう。
ただ、乾かすこととヒダの折り目を残す・つけることは背反性のあるものですから、時間的な余裕のあるときは、しっかりとたたみつつ乾かしていくってことがいいのでしょうね。
でも、このような乾かし方は細菌やバクテリアを発生させかねないんだよなぁ・・・
藍に殺菌採用があるっていうから大丈夫なのかな。
藍を殺さないために潜在使わないってのもふくめて、相乗的にこれでいいのかな?
という疑問ののこるポストでした。
さぁて、床ヲタさんが書けって言うから書きましたが、、、あまりおもしろくはないネタでしたね(笑)
袴を拡げて伸ばして乾かしてヒダがなくなったとか、ヒダがキープできないというようなことを、、、
・毎日のように稽古しているわけでもない・・・んだから、濡れた状態から乾燥を待つこともできるであろう
・そこそこの稼ぎのある・・・乾燥時のスペアとしての袴を買うくらいできるであろう
そしてなにより
・木材の乾燥を何年も待てる・・・袴の濡れた状態からの乾燥なんて比にならないであろう
という上記のことに忍耐力や耐性のある、お金もある床ヲタさんがいうから、なんだかオモシロくて、今回のネタを書くこととなりました。
せっかちなのね(笑)
床ヲタさん、スチームアイロン、テストしてみるっていったけどどうなったのかな、、、ここまで書いたら必要ないでしょと思いますけど(笑)
今度はもっといいポストを書きたいと思います。
なぎなたの袴も剣道の袴と一緒ではないのでしょうか?
剣道よりテトロンの袴を多く使用されてるように感じますが、、、
すねあてを巻くことによるシワのケアについてでしょうか?
これはわたしにはわかりかねますし、お教えいただければとおもいます。
回答になってるかわかりませんが、、、以上です。
なぎなたもお願いいたします
床ヲタ さま
コメントありがとうございます。
スチームアイロンは面白いですけど、、、たぶん、わたしは一生、袴には使わないでしょうね(メンドク…
せっかちはダメです、木材よりはやく乾きますから(笑)
今後もよろしくおねがいいたしますね!
素晴らしい記事を書いていただきありがとうございます。
今日まで「袴の両端っこ」って言ってた箇所が正式名称「相引き」と言う事も知りませんでした。
また、たたんで乾かすとお聞きしたのですが、イマイチピンと来ていませんでした。
でも、画像で確認させて頂きました。想像していた通りの畳み方で乾かすんですね。。。
何となーく乾かないような気がしてしまうんです。
確かに、私は木材の乾燥には数年かけますが
どうも自身の物にはかなりせっかちなようです^^;
スチームアイロン購入しました!ピンク色のカワイイやつです!
http://panasonic.jp/iron/steamer/ni_fs300/index.html
袴を吊るして使っています。
使ってみると直接かけ面が生地に触れないのでテカテカになりません。
シワは結構面白いように直ります。
ただし、購入した商品は水のタンクが小さくて何度も何度も給水しなくてはいけませんでした。
私の大きな袴を綺麗にするに当たっては、たぶん10回程度は給水していると思います。
これはかなり面倒くさい作業です。今度、購入することがあったらここは要注意です!
こちらでしっかり勉強させて頂きましたので、再度本気の袴洗濯にチャレンジしてみようと思います。
うーん。。。でも剣士の皆さんはホントに袴の洗濯の仕方知ってんのかなぁ?