以前、「剣道場の床のこと 序」はヲタクっぷりとして書いたのですが(以下)、今回はヲタクシリーズではなく、実に素晴らしいなぁ、、、こんな教育・指導って素晴らしい、ってネタです。
本来、わたしのヲタク仲間(?)の木魂さんにもっといろいろと勉強させてもらいながらヲタクっぷりとして「序破Q・・・」とつづく予定でしたが、今回は床のウンチクなしです。
でも、続編ということで「破」でいきます。
先日わが厩舎の春の合宿に、デシをつれて出稽古に行ってまいりました。
昨年の後輩たちの大活躍もあるのもありますが、当たり前のことを当たり前にやる姿は、なんたって、うちのデシどもにはこの上ない刺激、勉強になりますからね。
そして、いつも思いますが、やはり、わたし自身が育ててもらってきたところですから、初心にかえれるような思いになります。
とくに春の合宿は毎年新1年生がきて、あらたな、あるいは真の剣道人生のスタートとなるようなもので、ある意味思い出となるすごいイベントでものでありますから(大汗)。
そして、なにより元気を与えてもらえますね。
さて、剣道場が寒稽古にも行ったのですが、見事に変身していました(@_@。
この変身、大掃除の仔細は前述の仲間、床ヲタクの木魂さんの以下にゆずりますが、、、スバラシい床になっていました。
> 木魂日記:剣道場の大掃除
> 木魂日記:剣道場の大掃除・その2
7年前に研磨して、そのまま荒れてきて、汚く滑るという問題をはらんだ床を、どうしようかと、、、考えた末に、使う学生全員で清掃、研磨、オイルがけをするとしたそうです。
そう、前述の木魂さんのいう秘密兵器とは、、、みんなの心!
こんな広い道場をやったんですよね、、、(右写真、試合場がゆったりと3面ならぶ広さです!)
ひとり板幅何枚分ってノルマをあたえて、洗浄、研磨、、、あ、この仔細はやめておきましょう。
学生さんは大変だったと思います。
ただ、つかわせて頂きましたが以前にないしっとりとした、柔らかい、吸い付くような感じでした。
最近体調がわるく、踵、足首あたりのサポーターを怪我予防のためにつけていたのですが、足全部で、「みんなの心」を感じたくて、外して稽古をさせてもらいました。
いいです!最高です!!!
剣道の一指導者として、陣頭指揮をとったのは後輩先生であり、今回のこと、この教育・指導は感銘をうけてました。
雑巾掛けなどの床を大切にしようとする教育は聞いたことありますが、こういうのは聞いたことありません。
自分たちのつかう施設をここまでしっかりと手入れをした学生教育をおこなうチームはあるでしょうか?
わたしもいろいろと自分のところでやろうとしますが、かならず業者の介在があり、教育的視点からの効果は度外視されます。
ましてや、施設というのは、借りさえしてしまえば、使ってそのままというチームや競技が多いのも、スポーツ界にいるとよく知っています、、、。
もし今回のような剣道場の手入れが、4年に一度できるとしたら、、、大学、剣道の教育って、すごいことになるんじゃないって、思いました。
後輩学生に聞くと「もうしたくはない」って感想もありましたが、「でもすごいよね!」って写真撮っていたら、ニコリと笑顔を返してくれました。
今回は7年分の汚れと劣化なので、大変だったと思いますが、4年周期ならもう少し楽になるかもしれません。
4年に一度行えれば、すべての学生が全員床を磨き上げるということをするようになります。
そうすれば、つねに学生には床を磨いた学生がいることになり、学生自身が率先して施設を大切にするということはあきらかですし、それが教育効果だとしたら、剣道界にまさに「温故知新」的なスバラシい風を吹かせることになろうと期待しています。
しかし、すごい、スゲェな、あいつ、、、剣道でもかなってないけど、教育者・指導者でもやべぇ、、、尊敬します。
そして、わたしも精進せねば。
なにより、やった後輩の学生さんたちが最高です!!!
さて、以下は以前に剣道用具に関して、「使いすて」など道具に関して警鐘、もっと剣道は教育的にあるべきだと語ったポストをあげてみましたが、今回のように、床からも、こんなことが語れるって、ステキだなって思っています。
> 拙ぶろぐ:剣道具のつきあい方:ヲタクっぷり[1]
> 拙ぶろぐ:剣道具業界にサンタはいるのか?:ヲタクっぷり[11]
> 拙ぶろぐ:剣道にも不景気の波か???:ヲタクっぷり[20]
> 拙ぶろぐ:木を見て森を見ず〜竹刀の付属品から〜:ヲタクっぷり[27]
ますます、我が厩舎のことが好きになりました。
ホント、いろいろな刺激をいただき、感謝しています!
いろいろな意味で、本当にありがとうです。
余談です、、、なぜか他所様の合宿に行き、面の洗濯をさせられました。
上下関係おそるべし(笑)
匿名ゆえ、お伝えしていないのがわるいのですが、、、私のぶろぐ読んでくださいね、とある先輩(拝)
> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(理屈と経緯):ヲタクっぷり[17]
> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(本編):ヲタクっぷり[21]
> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(マニュアル編):ヲタクっぷり[22]
さらに余談です、、、
私が昔勤めていた建物のなかは、再編されていて、自分の学び、勤めた場所は、こんなにふうな共有スペースになっていました。
一抹のさみしさと、時間のたったことを実感しました。
床が色まで変わって、温かい感じにみえます。全員でするなんて素晴らしいことですね。これは是非体験に行かねばと思います。お掃除した学生さんのお話もききたい!床を始め、竹刀や防具が安心して使えるように自分でできるって素晴らしいことだと思います(*^^*)
そしてこのことに感動する610さんもすごいなぁって思います(*^^*)