剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2011年 剣道用具考

剣道具の洗濯(マニュアル編):ヲタクっぷり[22]

大変ご好評いただき、前回の剣道具洗濯の記事はあっという間にこのぶろぐのベスト10にはいりました、、、ありがとうございます。

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剣道具の洗濯ということにすごく剣道人が興味があるんだなぁと感心しました。
逆に、とても多くの方が、臭いのを我慢してつけているんだろうなぁと、、、これにも感心しましたが。

そして、SNSのリプライとかでもキレイになりましたなどと、いろいろとご報告いただきました。

、、、、、って、勇気のあるひとが多いですねぇ。

多分、自分だったら、あの程度の説明の記事では、疑心暗鬼でしないんじゃないかなぁとおもっています。
前回のはやるにあたっては少々能書き(大事なんですけど)が多かったので、その反省から、今回は洗濯の手順を具体的にマニュアルっぽく書いてみたいと思います。
けっして、「やれっ」てことではないです、、、その点は「自己責任」でお願いしますね。
前の2作と合わせて合計3部作ということで、まとめです。

> 拙ぶろぐ:剣道具の洗濯(理屈と経緯):ヲタクっぷり[17]
> 拙ぶろぐ: 剣道具の洗濯(本編):ヲタクっぷり[21]

私自身の洗濯の機会がありましたので、写真を交えて手順を綴ってきます。
「百聞は一見にしかず」となるかなぁ、、、。

えー、まず、必要なものは洗濯機(全自動、縦型)、洗濯ネット、靴ブラシ、柔軟剤(詳細は前回ぶろぐで)、ハンドソープ、、、こんなもんかな?

さて、以下手順をおって写真を中心にいきます。

まず、、、コテの筒の裏や頭の中、面の内輪を靴ブラシなどをつかって(コテの親指は歯ブラシかな?)、皮脂による汚れをとります。

(以下の2枚の写真)

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筒の裏は皮脂がたくさん。
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顔のあたるところは皮脂がたっぷりついてます

面の場合、面金の下3~4本くらいは唾液がとんで汚れがついて黒くなっていることも多々ありますので、ここも洗うのがいいと思います。

なお、少々のハンドソープなどでの洗濯はいいでしょう。
※原則的に革に洗剤は原則よくありません。
※ただし、この部分は、木綿ですし、問題なしですね。

次に、基本的に革と洗剤はダメなのですが、コテの場合、非常に、いや異常に、塩分や皮脂がこびりついている場合があります。
この場合は、、、右の写真はコテに手をいれ、ハンドソープを手の内の革に垂らした状態ですが、ここからもう片方の手はコテに入れず素手で、手を洗うように両手をこすり合わせて洗うと、手の内の革の汚れもかなり落ちます。
これを左右入れ替え、交互におこなえば、両方洗えます。
この程度の洗剤・石鹸なら、大した問題がないのは、経験上確信しています。
手や顔といった、ヒトの革を洗うものですしね。

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手の内の革に少々の石鹸はOKかも

 

そして、紐もそのまま、洗濯ネットに入れるだけです(左写真)。
洗濯ネットに入れるのは洗濯機の洗濯槽での擦れを防止するためです。

垂もいけますよ、そう、胴(紐は外せばあらえます)以外はすべていけますから。

左写真は洗濯ネットがなかったので、おおきいネットひとつにいれてしまいました。
でも、できうるなら、すべて小分けにしたほうが、洗濯機のためにはいいようです。
大きい一つのネットで洗濯物が偏って回ると(とくに剣道具は濡れたら重いので)、洗濯機のモーターに負荷がかかるようです。

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ネットは必携です

 

 

そして、洗濯機にいれて、スイッチオン、回すだけです(右写真)。

コースは、別に普通で構いません。

あとは洗濯機に委ねてください。

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スイッチオン!
あとはおまかせ
あとはおまかせ

 

 

なお、柔軟剤については、、、前回の洗濯ぶろぐにもかきましたが、、、
ものによっては、革に液ダレのようにあとが残ることもありますので、左の写真のように、水が溜まってから、薄めるようにいれてあげるほうがいいです。
また、すすぎ時の柔軟剤用注入口などのある洗濯機なら、そこに入れるのもいいです。

こうやって、もみあらいもしてくれ、脱水、すすぎと何回と水をかえながら、キレイにしてくれるわけです。
そして、最後には脱水もしてくれるので、つけ洗いで脱水のできない場合とはちがい、比較にならないくらいはやく乾燥もします。

そして最後は乾燥です。
この際に、少し揉みほぐして型をととのえたりすることが肝要です、、、
また、乾燥の途中でも、乾ききる手前とかにも、手を入れたり顔を当てたりしつつ、揉みほぐすとイイですね。
ぬれた藍染めのもので、手は真っ青になりますが、そこは「剣道具愛」です!

そして、乾燥については、熱をあたえるよりも風のほうがいいようです。
これは最近の乾燥室も、熱ではなく風の循環で行うように変わってきていますし、革にとっても当然、風のほうがいいにきまっていますからね。

右写真はすみません、会社の自室ですのでこんな扇風機しかなく、、、扇風機、奮闘中。
乾燥については、以下が参考になるかもしれません。

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ハンガーふたつ利用の乾燥
乾燥は風が一番かも
乾燥は風が一番かも

> 拙ぶろぐ: 剣道具乾燥の秘密兵器:ヲタクっぷり[5]

ということで、手順に特化して、「目で見る剣道具洗濯マニュアル」ぶろぐを作ってみました。

 

 

ただ、あらめて言っておきます、、、あくまでも「自己責任」でやってください。

 

とくに、コテは頭がパンク寸前とか、革の劣化がひどいもの、面では縁の生革の劣化の激しいものなどは、この方法に耐えられないかもしれません。
この見極めが重要なのです、、、このぶろぐだけでなく、前の剣道具関連のぶろぐをできれば勉強もして欲しいなと思います、、、よろしくお願い致します。

> 拙ぶろぐ:カテゴリー「剣道具考」 

洗濯するにあたっては、最低でも以前の洗濯ネタ、冒頭のふたつとあわせての「3部作」は読んでおいてくださいね。
くどいようですが、、、「自己責任」でおねがいします!!!

 

 

 

<2012/09/17追記>
衝撃(?)の失敗例の写真付きで、洗濯時にも注意すべき事項についてのポストを書きました(2012/08/29)。
ちょっとだけ、見極めも必要です、、、そもそも壊れてるものを洗濯したらダメですけどね。

> 拙ぶろぐ:皮・革(かわ)の「ショウ」:ヲタクっぷり[30]

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6 コメント

  1. こんばんわ、、、まず、わたしのブログを読む方なら、トライしてみてください(笑)
    失敗談など教えてもらえるとわたしも勉強になりますし、ギブアンドテイクってことで。
    (今回の質問は、、、そのようにしてもらって全く問題ありません)

    また、色落ちですが、、、以下のサイトの<2011/09/23追記>に少し記載してます。
    http://kendomix.com/610/archives/41.html
    ご参考ください。

  2. 垂れと面だけでも、
    同じことをした方がいいのでしょうか?
    色落ちが激しくなりませんか?

  3. おめでとうございます……新年も、剣道具も。

    乾きあがってからのビックリもあるとおもいます。
    汗がぬけるとさっぱりだけでなく、汗の塩分による2次的な含水的なものがなくなるので、柔らかく、軽くなったように感じるはずです。

    ともあれ、よかったです。
    成功体験をコメントしていただけると、「ウソ、ホントかよ!?」って思っているヒトへの啓蒙になりますからね。

    ありがとうございました。

  4. あけましておめでとうございます。BEC75Nです。
    今年もブログ楽しみにに読ませてもらいます!

    今日、勇気を出して垂を洗濯機で洗いました!
    めちゃくちゃきれいになりました!
    只今扇風機で乾かし中です!

    とてもいいこと教えてもらった感謝しています。
    ありがとうございました!!!

  5. 剣道具のニオイのほうですね、、、洗濯機をこうつかうこともひとつの火種になったりしますよ(笑)
    お気をつけて、、、結果報告=家庭問題のですよ、お待ちしております。

  6. 一般趣味剣道人にとって、この問題は家庭内大戦の火種になるには充分です。まったく関係ないテーマでの大戦においても、何故かドサクサに持ち出され一気に不利な状況に追い込まれる強力なカードを与えてるようなもんです。・・・長い間このネタを待ってましたが、気が付くのが遅れました。ありがとうございました。やってみます!

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