前ポストにおわりに書いた、この界のビッグな大会の前に行われたヲタクゆえに手伝った(?)イベント、海外のかたがたが剣道具にとても興味をもたれていることがなにより、わたしにとっても収穫でした。
これに関しては、以下の報告ページがアップされてましたね、、、映像・写真がとてもいいです。
まずは、、、上記の映像の中の、この場面、「スジ引き」です、みてください(以下URL・サムネールをクリックしてください、スジ引きをしているところから始まります、興味のある方は全部みてくださいね)。
とても楽しそうにされてますねぇ。
こういう工程があるってしってる日本の剣道人がどれくらいいるのでしょう。
そして余談なんですけど、この場面のまえには布団の刺しをしているんですけど、某国の女性剣士、天才かと思うくらいスジがいいんです、、、おそるべしです。
(ぼくはここまでのセンスはなかったので、ヲタクですが、ユーザー・プレーヤーの道を選びました)
ということで、、、流れは相変わらず強引でいい加減ですが、、、せっかく「スジ」の話も掛詞的になってますので、「スジ引き」からの話を進めたいと思います。
道具作りの工程の「スジ」がとおってないってこと、「筋論」をメモとして書いておきましょう???
まず、こういう報告とかを見ると、剣道具製造販売の業界さんには、いいものを担保することをもっともっと考えていって欲しいですね。
あ、業界だけでなく、連盟など剣道界全体の問題かもしれません、、、道具がなければ剣道は成り立たないんですからね。
実は、現状の道具でやり続けるには、材料にしても、作り手にしても、もう日本だけではどうにもならないことが多々あります。
竹刀だって、ほとんどが海外の竹にたよってる時代です。
したがって、こうやって海外のヒトたちにもちゃんとした技術伝達をしつつ、生産体制をもっと国際的にやっていいんじゃないと思います。
とにかく、人件費の条件ばかりで海外進出するんじゃなく、ちゃんとした「ものつくり」ができるって観点で国際的に、道具づくりからひろまったらいいなと、、、あ、すみません、戯言です。
でも、革なんかヨーロッパとかでもいい鞣し職人さんとかいそうだし、けっして戯言でもないな。
そして、このビッグな大会のイベントのひとつとして、ここ数大会、「修理してあげる」っていう企画を業界の最大手がここ数大会やってるんですけど、これって3年に1度修理してやるっていうことにしかみえなくて、、、
こんなことより、こういう修理や工程のなかでの針の使いかたなどの方法や理論をひろめることのほうが剣道の真の普及になるんじゃないかって、これが「筋」でしょ!って思うわけです。
こういう企画を発信したのってとってもよかったんじゃないかなぁって。
今回は、大会イベントとして、選手・大会関係者・学会関係者とクローズな面もあったようですね。
つぎの機会が、たくさんあるといいですねぇ。
さてさて、話を戻しましょう、、、(以上で終わってもいいんですけど)
スジ引きってなに、って話なんですが、これは以下の拙ポストに全体の工程を説明していますが、その中にもでてきます。
布団を刺したり、胸や顎でも刺すことがあるでしょうが、その刺しをするために「ガイドライン」を引くということです(蝋などを利用して線を引きます)。
どんなものかというと、これは前述の映像にでてきますので、海外のかたがたが取り組まれているものをみてくださいね。
そして、ガイドラインを引いて、布団の芯材を仕込んで、刺しをして、道具をつくっていくとどうなるか、、、
そうです、、、結果論としては、刺しあがったときにこのラインはとても薄くなる、ほぼ消えるんです。
ところが、近年の海外の製品はわざわざ刺したあとに、スジ引きをしなおして、キラキラしている道具を見ることがあります。
使っているうちにきえていくのはご存知だし、このテカリってのは必要かどうかはみなさんがわかってるとおもうんですよね。
そして、工程から考えると、本来、ふっくらというか、ある程度の凹凸のついた布団であれば、スジ引きはあらためてするのは至難の業です。
いっぽうで、スジ引きをしなおすってことは、凹凸の少ない布団とも言えてしまいます、、、(ザンネン)
これって布団の刺しの粗雑さをキラキラにさせて見えにくくしてるんでしょうか、、、と穿った見方をしてしまいます。
また、胸や顎では、本来、表の革や芯材とを縫製をしているものですから、カーブがあったり、弾力があったりするものとなりますので、本来、引き直すのはやはり至難の業です。
胸や顎のかざりについては、以下の拙稿が参考になると思います。
※蜀紅についてはまだ言及していませんけど、、、そのうち、ポストしないとですね。
つまりですね、胸・顎で、スジを引き直しているものは、芯材まで刺さずに表の革のみとか、表面の一部のみ刺して蜀紅(模様)をつくって、その後に芯材などを挟んで作っているということになります。
蜀江本来の芯材と表面の革を縫い合わせ、一体化するという機能がなくなっている、つまりは、ただの糸飾りだけである。
こういうことがわかってしまうんですよね、、、。
なお、いまは接着剤が進化していますから、工程自体の是非はいわないでおきます。
しかしながら、それでもわざわざスジを引き直して、伝統的な工程をしていないことをしめさなくてもいいと思うんですんよね。
工程をしってるととてもザンネンな作品になっちゃうわけです。
キラキラがいいって話になってしまっても、なんだかなぁ、、、と。
いつの間にか、本末転倒というか、合理性を欠いているってこと、結構あるとおもうんですね。
こういうこと、ちょっと気をつけていかないとならないですね、、、まぁわたしのぶろぐ、戯言もそういうこといっぱいありましょうけど。
わたし個人としては、イチローの言葉でも、以下の名言がありますから、「ムダ」をするってのは悪いことでもないっておもっています。
しかしながら、今回とりあげた剣道具におけるスジ引きを2度するってのは本当に要らないと思うんですよね。
「ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません」(イチロー)
本質にはずれたことを業界さんはなぜさせている、しているんだろうということなんです。
こういう手間をなくせば、もうすこし本質を見失うことなく、手間が省けるんですから、もっといいものをつくるって根本的な話にならないかなぁと。
近道できるところはして、徹底した反復練習をもって体得すべきことをして、いい道具をつくりあげていくシステムを構築してもらいたいなぁとおもっています。
剣道具はとにもかくにも、材料も道具そのものも、一手間一手間、手をかけて作られているんです。
使い捨てには向かない、薄利多売にも向かないものであるってことが伝えないとならないなぁ、、、
ですから、、、あ、以下で説明してくれてる。
こういうことを、以下の説明から感じ取って欲しいですね。
※打ち合わせなしの即興なのに、よく説明してくれました、、、ありがとね。
※通訳もいるので海外のかたがたも必見かも!!!
剣道が世界にひろまっていくし、海外での道具や素材などの生産・供給がないと剣道自体が成り立たなくなっているし、、、
スジ引きなんか工程の小さな、初歩的な一歩かもしれないけど、こういう道具の工程的にみた踏み出しの一歩がこうもちがってしまうのは、どうなんだろう、、、将来(もうすでにいまもなのかもしれないけど)、スジが通らなくなるかもという筋論をメモとして、ポストしておきたかったんです。
結局、そうはいっても、今回のポストも、筋がもうひとつ通っていない戯言にしかならなかったですね。
まぁ毎度のことなんですけどね、、、もっとしっかり掘り下げないと(反省)
お読みになられた方は、スジ引き直しつつ読んでいただきたくおもっております (。・人・。)オ・ネ・ガ・イ
、、、大変失礼いいたしました。
あと、イベントの報告としては前半部分のとある先生の映像、これとってもいいんで早く公開してくれないかな。
公開されたら、またご紹介しますね。