剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2020年 剣道用具考

竹刀保管、微に入る話?!:ヲタクっぷり[56]

前々回、竹刀検査から、竹刀の保管に関することを書きましたのでその続き、ここのところは用具の保管シリーズとなってます、、、今回は、ビニール袋の話。
いまでは多くの方々がしていること、もはや剣道人の常識とまでなりつつあることですね。

とにかく、前々回、以下のポストに書いたように、剣道が安全・安心であることを目指して、組織的な変容がおきています。
この安全性については、用具などは使いやすさも大切ですが、プレイヤーとして第一義に考えることが必要ではないかと考えています。

> 拙ぶろぐ。:規則の隙間、、、竹刀保管の秘密兵器:ヲタクっぷり[54]

 

とはいえ、社会的には、ちょっと考えてもらわないことなのかもしれません。
業者の方々、ビジネスチャンスかもしれません!?

いま、じぶん、、、かんがえないと?

 

いつ?

まず、販売時にお店などで入れてくれるビニール袋を大切にするようになったのは、、、いつ頃からだろうかと思い出してみます、、、正確にはわかりません。

私の場合は、テレビでのスポーツ観戦、テニスプレイヤーがラケットをビニール袋に入れていたのを観たのがきっかけです、、、が、時期は思い出せません。

プロだけでなく、テニスの世界では、ラケットをビニール袋に入れるのは、もう常識で、知らない若いプレーヤーはいないくらいだそうです。

少なくとも、10年、20年は経つでしょうね?

 

なぜ?

テニスの場合、ビニール袋にラケットを入れる理由は、ガットのテンションやグリップの状態が湿度などで影響を受けるから、このようにしたようです。
それなら剣道、竹刀も一緒じゃない???って、これがある程度の確固たる理由です。

とくに、車に入れておくことが多い自分としては、常にビニール袋に入れています、、、夏くらいは車から降ろして手入れしろですね(反省)

そもそも竹は、季節によってかなりの重さの増減のある素材です。
革も変化します。
竹刀袋が元来そういった役目を果たしてきたものの、よりその効果を高めるためのイノベーションといえます。
乾燥対策、湿気対策、、、海外や風土、場所、時期時期では、効果を発揮するものとなるでしょう。

もうすでに秘密ではないくらい浸透してますが、竹刀の保守管理のためには、間違いなく重要な「兵器」といえるでしょう!

 

でも、、、大昔はビニール袋なんかなかったわけで、、、
竹そのものがよかったことはあると思いますが、竹の質だけでなく工程や構造が変わってきたのか、ユーザーの手入れが行き届いていたのか、環境(特に夏)がこれほどまで竹に過酷ではなかったのか、今のわれわれが新たな文明の利器(ビニール袋)によりよりよい状態を求めたことによることなのか、、、、いろいろと考えさせられます。

 

環境問題

ところが、、、日本ではレジ袋有料化、世界的にもビニールに関しては、環境問題として取り上げられ、いろいろなアクションが起きています。

スポーツ界、またテニス界になりますが、ウィンブルドンやUSオープンでは、ラケットのビニール袋を廃止するようです(2019年情報)。
ちなみに、USオープンでは1大会で約4,500枚を使用、1回取り出すとゴミになるようですね。

1回きりの使い捨て?と考えると、、、
剣道(わたし)の使い方では、基本的には何度も何度も破けるまで使います。
でもいいってわけではないですね、結局、ビニールを使ってるので。

そして、剣道自体も生きとし生けるものを使わせてもらい展開してますから、このような問題についてはしっかりと考えないとならないと思っています。

 

エコ竹刀袋??

現在は、竹刀1本1本をビニール袋に入れ、竹刀袋に入れています。
バッグオンバッグみたいな感じです、、、慣れるまではやはりめんどくさいものでした。

これまで、このビニール袋の口についての始末の仕方、マジックテープ、紐の付け方など、考えてきたこともあります。
なかなか、シンプルなビニール袋を超えるものはありません、、、口の処理、結び方は後述の余談に書きますが、いい方法をわたし的には見つけてます(笑)
そもそもそこまで厳密に密閉しないでもいいのかもしれないって思うところもありますが。

ただ、とにかく、このビニール袋の活用については、代替策を考えないとならないですね、、、世の流れからは。

これまでの伝統的な竹刀袋、、、帆布などの布地ではビニール袋ほどの効果はありません、皮革でもまだまだ足らないのかも?!

では、その布地や皮革の裏にビニールを貼る、、、
そうなれば、バッグオンバッグにはならず、まどろっこしくなくなるのでいいかもって思いました。
でも、、、耐久性は期待できず、裏地がボロボロになり愛着が持てなくなるかもしれません。

どなたか、、、いい案はないものでしょうか?さらなるイノベーションが必要です!!!
剣道の安全性に繋がります!!!

  • オールインワンタイプ:竹刀袋そのもので保湿・防湿できたほうがいい?
  • セパレートタイプ:エコバッグ的にコンパクトになって、ちょっとしたお買い物の際に使えるようにした方がいいのか?

2つ目の案、、、竹刀はちょっとした買い物ではないですけどね(笑)

どちらであれ、いまある竹刀袋、これには伝統もあり、革でも帆布でも剣道の世界にマッチしている素敵な道具です。
なので、有効に使いたい気持ちはとてもあります。

どうしたらいいんだろ、、、ご意見ご指南ください。

 

まとめ:いまはまだつかうしかない!!!

環境問題からは、「やめなさい!」ってところに帰結していくことと思います。

しかしながら、剣道は、道具(竹刀)が破損した場合、相手を傷つけることとなります。
テニスや他の競技ではない特性ですし、剣道が安全であってもらわないとなりません。

この観点からは、竹刀の保管として、代替案のないいまは、まだ使うべきものだと考えています。

 

余談:袋の結び方と気分(笑)

ビニール袋の結び方は、これしかない!!!(写真)
って、発見したくらいのことでいたら、、、復活後2本目のポストの名人は、普通にそうやって、くくってました、、ハハハ

> 拙ぶろぐ。:竹刀職人と、その伝統と技術、、、勉強中:ヲタクっぷり[53]

この結び方は、これから稽古に望むにあたって、結んだ部分を、柄を握るようにして、上にサッとあげると、絡まることなく開封できます。
「やるぞ!」って気持ちをそのまま竹刀の準備ができます?!(あくまでも私見です、、笑)
※しまうときはややめんどくさい、慣れの問題ですが。

業者の方々にはお願いしたいです、、、袋の長さは150cmくらいにしてください。

確かに、1本あたりのコストはかかり、その数センチで何本かの袋ができると思います。
でも、購入後しばらく、その袋が捨てることなく使えれば、稽古前には出して、他の人に見せることになりますので、広告効果もあると思います、、、ここはご検討ください。
※うーん、竹刀袋から取り出さないようにビニール袋を使ってる方々もいますね。


おわりに

とにかく、イノベーションが必要、ほしいです。
世の中で、安全・安心であることは重要ですし、これは剣道も同じことです。
そして、ここに立脚した上で、社会的な問題についても対応していかないとならないんですよね。

 

 

「細をうがつ」まではいたりませんが、「微に入る」ネタで失礼しました、、、

 

 

さらに余談

その昔、とある広告?の傘用ビニール袋

剣道○代さんが昔出した、傘用のビニール袋、懐かしいなぁ、、、これくらいのウィット、剣道界にもっとあってほしいなぁって思います(笑)
仕掛け人は、あ○ちゃんだったかな???(いつもお世話になってます)

いまなら、市松とか、麻の葉とか、鱗とか、和柄でもいいかもしれませんね。
お付き合いありがとうございました。

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