6つ3つ以前、剣道具についての古人の知恵をご紹介しました、個人的には私の力作投稿のつもりです(自画自賛、ハハハ)。

> 拙ぶろぐ:古人の知恵「剣道具材料編」:ヲタクっぷり[2]

私も研究者のハシクレでもありますし、今後何らかの形で発表する予定ですが、せっかくなので情報提供として、つづいて、竹刀に関する古人の知恵をご紹介します。

以前にも書いた気がしますが、、、剣道は今の状況だけをみると、剣道具も竹刀もその他の用具も決して安全性が高いとは言えないかもしれません。
しかし、先般のぶろぐ(沖縄の指導者講習会での授業:ヲタクっぷり[8])にも書いたように、大まかに言うと、下記の過程をたどって、より安全性を目指し、実際に打突しあうための変容をしてきているのです。

真剣→刃引き→木刀→竹刀

したがって、手入れをする、確実に打突できるための技能をたかめるということが重要であり、現状のものでの安全性をまずは十分に発揮できるようにするという考え方が重要なのです。
そもそも命のやりとりをしてきたことの競技化とも言えるのですから、少々危険と背中合わせ的なのもやむを得ないことにもなるかもしれません(あくまでもブログの発言ということでおゆるしください)。

でもその安全性について、一言追加しておきましょう。

竹がなぜ使われたかはその経緯は、私は史的な研究がメインでないため、明確にはわかりません。
しかし伝統的に、日本で竹工芸が盛んに行われていたこと、、、すなわち、竹は、弾力があり、強靭で、折れにくいということ、比較的均一な厚さであり、縦に割れば割りやすい(縦にははっきりと繊維が通っている)こと、熱を与えると曲がるなどという性質から、細工がしやすいなどということもあることから、使用されているのだと考えます。
また、撓(しな)うことから、竹刀ともいわれるというのも聞いたことがありますし、それもまた竹だからこそできたものでしょう。

剣道を知る事典(東京堂出版)
剣道を知る事典(東京堂出版)

竹を4枚に割って竹刀にしていくという工程について、またはそれらの機能などについて、とある方が「剣道を知る事典」という本の「竹刀の構造と機能」という項に簡潔にまとめられています、参考にしてください、、、だれ?
この本に関しては、この項だけでなく、剣道される方なら非常に参考になることがたくさん書かれているので、ぜひあたってもらいたいなと。

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さて今回は、この本の竹刀の項にはない追加情報です、、、
やっぱり古人の知恵がいっぱい詰まっていたみたいです。

竹細工とはいうものの、現在では手で竹刀を仕上げる職人は少なくなり、竹のタメも機械をつかったり、削りはグラインダーなどを駆使して竹刀が作られています。
また、ほとんどの竹は中国や海外のもので、竹そのものを輸入はできないため半製品になって入ってきている状況であるため、20年くらい前の竹とちがい、表面はピカピカとコーティングされているような竹ばかりになっています。
私は個人的にコーティングされているのは好きではありません、、、でも仕方ないのかな。
また、仔細な注文に対してもすでに削られているため、応えてもらえないのです。

しかし、いまはまだ手で作る職人さんがいるので、冒頭の写真のように、3つ割り、6つ割りの竹刀をつくってもらい、4つ割りの普通の竹刀と比較をしてみました(スゴいです!芸術です!!)。

簡単に書きますが、、、
撓りに関しては割りの数が多くなると撓うということが明らかになりました、、、これは想定の範囲。
個人的な感想は、3つ割りは打突の衝撃も逃げない形状(打突の力がにげない)であり、打突すると硬く感じ、手がしびれます。
6つ割りは撓いすぎ、柔らかいため、扱いづらいのが個人的感想です。

そして、打撃力に関しては3つ割り、6つ割り、4つ割りという順番で高くなったのです。
3つ割りが打撃が痛いといのはまだしも、、、
柔らかければ痛くないということではなく、、、、
6つのほうが撓うことでよりヘッドスピードが増し打撃力が高くなったり、多く割ったことによる竹ピース間の摩擦などが生じ、剛性が高くなりうることが考えられたのです。

つまり、4つ割の竹刀は、そこそこの剛性があるため操作しやすく、しかも打撃力は弱いために安全な用具である、ということがわかったのです。

また4つ割りについて、工程から考えると、90°を創りだすのは120°、60°を作り出すより簡単であり、割れたあとのピースの差し替えもしやすいことも非常にいいと考えられます。

(´ε`;)ウーン…
これもまた、結果なので仕方ないにしても、、、古人の知恵おそるべし。
私は個人的にへそ曲がりでもあるので、こういう革新的でない結果が出ると面白くないとも思ってしまったりもしてますが(笑)

ということで、現状の用具をいかに安全にに使えるようにするというのが、修行者も指導者も留意していくことが重要なことなんでしょうね。

ちょっとめずらしい角度からの、古人の知恵を証明する情報提供でした。

しかし、竹刀についてはもっとこの業界をバックアップするようなことを大組織が動くといいんですがね、、、竹刀のない剣道はないわけですから。
これは剣道具の時と同じことをいうしかありませんね。

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