剣道家をめざすセンセのぶろぐ。

「師弟同行」教うるは学ぶの半ばなり、、、どちらもまだまだです。

2012年 剣道work 剣道論

剣道の「みかた・みせかた」:201207タマネギの下での映像配信を手伝って。

4画面分割装置と配信風景(スコアボード4面…笑)
4画面分割装置と配信風景(スコアボード4面…笑)

とある情報・映像配信事業にいろいろと関わらせていただき、たいへん勉強をさせてもらっています。
ただ、スポーツを実践すること・させること、考えること・考えさせることといったことを生業としてることもあり、ここでの経験はいろいろなことを考えさせられます。

いつも7月の大会はいろんなトライをしてみています。
複数会場を配信したのもこの大会がはじめてです。
今回も従来の2chから1chを増やし計3chで、従来の2会場を2つのチャンネルで、さらに第3chでは4会場の一挙放映(4分割)の予定でした。

このような仕事をしてきておもうのは、各種スポーツのテレビ放送などは、、、すごく情報過多というか、サービス過剰になっているのではないかということ。

たとえば、野球ではSBOがBSOになったのは最近ですが(これはどうでもいいのですが)、スコアや得点が表示され、ランナーまでも表示され、ピッチャーの球速、球種、コース、投球の経緯まで表示され、、、というような変遷がありますよね。
自分でみて、球種を見極めたり、速度を感じたりすることはなくなりつつあるんじゃないでしょうかね?

また、これからオリンピックが始まりますけど、、、ハイスピードカメラはつかわれるんでしょうねぇ。
飛び散る汗に感動を押しつける使い方は、ホントやめて欲しいですけどね(笑)

ということで、今回もまったくもって、わたしの思いだけで、今回までに映像配信事業などでいろいろと対応できなかったことへの屁理屈かもしれませんが、書いておきたいと思います。
見る側もトレーニングを少ししてもらいつつ、双方でいいものをつくりあげましょう、「みかた(見方)、みせかた」を考えて、剣道の「みかた(味方)」になってね!ということですかね。


この事業、いろいろな方面から絶賛されています。
行なっている裏方のわれわれもホントに楽しんでいる部分もあり、どうやったら、いわゆるマイナーである競技の情報を配信できるかという毎回毎回が、トライなんです。
したがって、今回の4画面分割装置などは、わたしが会社のうん十年ほっとかれている古い機材を見つけてきての遊びでもありました。

そして今回は、4試合場を2台のカメラということもあり、TwitterやFacebookでどの試合がみたいかというリクエストを受けてみました。
双方向(?)の配信ですよね。
まぁ、やる方は大変ですよ、、、原則的に2会場ずつ割り振りをしてるのに、その2試合場で同時に行われているのをリクエストしてきたり、、、

個人的には、「その県は勝つでしょうから、次まで待って下さい┏○」と言いたかったたり(汗)

リクエストでホント多かったのが、「進行がわからない」という意見、、、個人的にメールやメッセージでなげかけてくるヤカラも(笑)

このことは、イタリアでの世界大会の時も感じました、、、国内でもそうですし、剣道はとにかく「みせる」のは下手なんですね。

とくに、主催者サイド、運営上のことから、試合場の移動も平気でします。
これはみる側には把握できないありますが、選手にとってもビックリでしょうね。
陸上競技だったら、どんなに時間が開いたとしても、〇〇時〇〇分にスタートといったら、その時間は守るでしょう、、、選手が主役なんだから。
※これは個人が記録を目指して調整をする競技と、対人競技では意味が違います、、、対人競技では突然の場の移動があっても、それはそれで、相手にも同じ条件なのですから。

さて、、、
結局ですね、その4画面分割で流す3chは、、、「試合の進行がわからない」という意見にながされ、各試合場のスコアボードを映すという、動画を扱う者としてはいささか不満なこととなりました。
ただ、このチャンネルが実はかなりの視聴者数もあり、評判もよかったので、記録をみつつ、視聴されているんだなというのもわかりました、、、結構重要なんだとね。
まぁ、裏方の情報配信本部にも好評でした、かれらは会場にむかうことなく、部屋で情報配信しているのでスコアは重要なんです。
また、機材がオンボロゆえ、解像度的にもこんな程度でいいかなともおもいました。

さてさて、、、
Ustreamの活用は、スポーツ各界などからも注目されていますし、裏方のとある方たちの思いで、視聴者にやさしくということで、、、テロップなどを入れるようになりました。
当初は配信用のソフトウェアのものを使ったのですが、いまは、以下。
あきみちさんのこだわりです、、、視聴者の意見、重要です。

> Geekなぺーじ:UstreamのテロップをPHP GDで自動生成する方法

この情報配信の事業、映像配信だけでなく、ブログやTwitter、Facebookでの試合の細かな情報、Flickrでの大会ショットなどが大会中は随時アップされます。
選手権大会では、進行にあわせて、YouTubeに有効打突集もあげられる場合があります。

つまり、Ustreamだけでなく、これらの情報をあつめつつ見ていただければ、かなりのところ進行も把握できるのではないかなと思ったりもするし、情報を総括的にみてほしいなぁと思ったりするのです。

情報を集め、読み取る能力って、これはトップ選手のサポートもしたことがありますが、小さな情報から読み取る能力はハンパではないですよ。
以下、その時の一端のご紹介をしたポストです、、、深イイです。

> 拙ぶろぐ:「タギング」:2011八段戦映像配信裏方記、、、ではありません。

さてさてさてさて、、、
剣道でもこのように映像・情報配信をすることになってから、11月の全日本選手権でいえば「満員御礼」状態となっています、、、やはり「生」なんですよね。

野球場やスポーツを「生」で「みる」場合をかんがえてみると、テレビのように「みせる」効果はされてないのですから、情報を自分でみつける、読み取るという能力は必要になりますよね。
テレビに慣れているヒトにとって、これはとてつもなく大変な労力かもしれないですけど、生(ナマ)、現場で競技を「みる」ってことを、みなさんがよろこぶように、その価値はわかってるんですよ。

映像は2次元ですけど、本物は3次元、さらにその空気感というか、映像には出ないものがいっぱいありますからね。

あと、ついでに書いておきますけど、リクエストで多いのはズームにしろということ、、、

これもね、生で見る場合、人間の目は優れたもので(視力によっては限界があるかもしれませんが)、必要なところを必要なように追うんですよね。
ズームで追う場合、カメラマンの意図が入るということも忘れてはなりませんよね、、、たまに大事な場面を取り損なうこともあるように。

今回は2チャンネルでトライをしたけど、これの視聴者はすくなかったな、、、剣道映像配信の場合、だんだん定点から全貌が映るような放映に視聴者が教育、トレーニングされたのかも???

事実、、、トップ選手たちに映像を提供する場合、選手を追いかけて撮影したものは嫌われる傾向があります(経験上ですので科学的ではありません)。
なぜなら、選手の動きと同じように追いかけて撮影すると、その動きがわかりにくいというのです、、、そう、つねに選手が真ん中にいる画像になりますよね、移動する動作に関するスピード感はありません。
ですから、技のあとは少々フレームアウトしても、定点で撮ったほうがいいというのです。

ズームを将来やるべきという内部からの意見についても、ここで警告しておきます、、、アハハ(汗)

ということで、、、

いつものごとく結論はないのですが、スポーツの「みせかた」、剣道での自炊的な映像配信へのリクエストから、どういう「みかた(見方)」をしていて、どういう「みせかた」をさせるべきなのか、、、
下手すると、情報の過剰な配信によって、勉強しなくなる競技サポーターをつくることが、この競技を本当に支えてくれるような「みかた(味方)」になってくれるのだろうかなどという要らない心配や検討をしつつ、、、
視聴者からのリクエストは大事だけど、剣道の「みかた(見方)、みせかた」を教育いけるようになって、「みかた(味方)」になってくれたらいいなぁ、、、、と、今回のネタを書いていました。

う~ん、わからんなぁ、どうしたらいいんだろうな。
剣道の「みかた(見方)」という部分、ゲーム分析的なものを研究をしないといけないんだろうな(汗)

まぁ、配信作業のことを取り上げると、まちがいなく、いまのペイではたりないな(笑)
有料放送になったら、皆さん来ないだろうしね。
もっといろいろと考えていきます、みなさん、この事業に関する応援、「みかた(味方)」でいてくださいね、おねがいしますね。

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