今年の夏はあついι(´Д`υ)アツィー
で、、、剣道人だけでなく、実は剣道具にとってもシビアな夏です。
個人的には剣道具(面・小手・垂)など、頻繁に洗濯するのでよく乾いていいなぁとも思っています。
洗濯の方法については、剣道具のことを十分知ってもらわないといけないとおもいますので、まだまだ先送りします・・・期待を持たせてすみません。
ただ、剣道具は革製品を汗でビショビショに濡らして使い、漆製品を叩いて使う…というありえないようなことをしているということをお知りおきください。
といっても、以前のブログ(「古人の知恵『剣道具材料編』:ヲタクっぷり[2]」)に書いたように、いまだにとって変われない材料の特性があるのも事実なんですけど。
さて、今回は家に必ずあるもので、たぶん捨てられるというか大切にされないものが、役に立つというちょっとした「ヲタクねた」を披露します。
シャツなどをクリーニングにだすとかけられてる、なんとも頼りない針金のハンガーはどなたも知っていると思います。
これは実は、すごく役に立つのです!!!
面は面布団、内輪(包輪)、顎、面金を縫い合わせ最後に生革(面縁の革)であみあげて、とじています。
この革に針を通したり、あみあげるためには、水に付けると柔らかくなり、乾燥すると硬くなるという性質を利用するのです。
面が壊れるのは、布団がダメになるより、この革が劣化したり、割れてくるとことが多いと思います。
打突による劣化もありますが、布団や内輪などが汗の塩分がたまり、塩分が水分をよび溜め込むことにより、硬さを維持できずに劣化を促進させることも多々あります。
しっかり乾かすことが、重要なのです。
また、洗って塩分を取り除くってことも重要ですね・・・洗濯についてはそのうち書きますから・・・すみません。
さらにいうと、いまは鉄製(洋銀)ではなくなったので、面金がサビるということはありませんが、金属部分がぬれるというのも昔は問題があったでしょうね(ということはますます洗いやすいものになっているんですよね)。
小手も生革は使っていませんが、基本的に木綿や綿の部分より、革の部分が汗や水に弱い…これは塩分が貯まると革も常に乾かず水分を貯めた状態になるので、結局革の脂分に影響があるようですし、ぬれすぎると伸びたり、切れたりしやすくなります。
つまり、小手頭にあまり水がたまらないようにすることが重要です。
これは夏の稽古などで、待ち時間が長いと、汗が小手にながれて、使っているわけでもないのに壊れやすくなることも経験されている方もいるでしょう。
塩分を薄めることになるか科学的な効果ははっきりしませんが、霧吹きで水をかけて乾かすなんてことも先人でやられている方もいました。
一箇所にかたまるより、全体に散らす程度しかないかもしれませんが、少しは効果があるかもしれませんね。
したがって、それぞれの道具の上記の部分(面縁・面金、小手の頭)に水分がいかないようにするための、大技がこれなんです!!!
(ってたいした技ではありませんが・・・)
まず、スチールのハンガーを半分に曲げて使うんです。
そして、以下写真、、、参考に。
ビショビショの時にはこういう気遣いが必要だと思いますね。
(洗濯後とおなじことなんですけど)
道具を長く使うためにはね。
こうすることにより、面の生革部分や小手頭に水分・汗はたまらず、さらに風の通りもいい干し方になります。
乾燥させるのは温度より、風が重要ですから。
乾燥室と呼ばれるものも、昨今ではヒーター使用より、風を循環させるのが主流になってきていますし。
ただ、この時期は本来はエアコンの室外機の前が、どんなこと言っても一番いいかもしれません。
しかし、構造を理解して乾燥させることもまた必要かなと。
ちょっとした、ヲタクねたでした。
なんか他の競技の道具なんかにも使えるんでないかな(笑)
洗濯はまだまだです、、、スミマセンね。(終)