IMG_0941高校の関東大会を見学に行ってきました。

剣道具をゴロゴロと引いたり、大きなバッグに入れて移動する人々をみて、ふと。
※このこと自体を否定する話ではありません、、、私もしますし、、、。

わたしは、言葉の専門家ではありません、、、なので、いろいろと間違いもあるとは思います。

しかしながら、剣道界・スポーツ界に身をおきながら、どうしても気になっていることがあります。
これはTKB時代の恩師が言われていたことが、どうしても心にとどまっているからなんですね。

「遠征」という言葉です。

剣道具店でもなんの疑問もなく「遠征用バッグ」などと販売をされていますし、いろいろなチームの行事日程などにも遠征と平気でスケジュールが組まれています。

対人競技ですから、多くの相手と手合わせをするためと考えた場合の、俗にいう「遠征」は重要です。
しかしながら、どうしても気になるのです。

まぁ、スポーツ界のテクニカルタームとしてとらえればいいんですけど、、、でも、とくに武道、剣道ではどうなのかなぁと。

「遠征」について、ネット検索すると、以下のことが出てきます。

日本語の意味をデジタル大辞苑で調べると、、、

遠征[名](スル)
1 遠方の敵を征伐しにいくこと。「十字軍の大―」
2 試合・登山・探検などで遠方へ出かけていくこと。「日本チームのアメリカ―」「ヒマラヤへ―する」

英語では、、、

軍隊などでは「an expedition」というのを使うようですが、スポーツ場面や大会では「a visit」、「a tour」という事になるようです。
試合に関しては「an away match」だし、遠征チームは「a visiting [an away] team」ということですかね。

ということは、、、

以前、以下のぶろぐで「拍子」ということで書かせていただいたんですが、日本語の曖昧さとかなんでしょうかね。

> 拙ぶろぐ:「一拍子の打ち」:剣道の‘教え’を考える[1]

海外では戦争での使う言葉とスポーツで使う言葉では、あきらかに使いわけられています。
しかし、日本語訳すると一緒になるということに、私自身、上記ぶろぐに似たジレンマを感じているのかもしれません。

まぁ、スポーツと武道では、遊びと生死をかけたたたかいからというように端を発するところ、本質がまったく違うという見方もできますけどね。
となると、、、日本スポーツで遠征ってなんで使うのって疑問も出ますけどね。

なにが言いたいかというと、、、

剣道はその「理念」にもうたうように、「人間形成の道」であるとしています。
※「剣道の理念」の詳細はお調べ下さいね。

そう、「剣道」は、片刃である「刀」を使いながら、厳密には両刃のものである「剣」という文字を使っているんです。

これは、日本における「剣(つるぎ)」としての神聖視された思想、、、そして柳生宗矩による「活人剣(かつにんけん)」思想、さらには新当流の「敵を斬るのみならず、自分の中にある邪心を斬る」という思想、、、などなどを経て、「片方の刃は敵に向き、片方の刃は自らに向く」という考え、高い次元に目的をおく「理念」が制定された現代剣道あるというように考えると、、、どうなのかなぁということになるんです。

参考:「剣道を知る事典」なぜ剣道というのか?p178-179
http://www.tokyodoshuppan.com/book/b79753.html
(ぜひ!!!手前味噌もたまには、、、アハハ)

つまり、、、「出稽古」という言葉があるじゃない!!! ってことなんです。

受け入れ側としては、遠く(=自分たち)を征伐しにくるのを受け入れるというのは、あまりにもおかしい言葉になります。
そして、俗にいう遠征する側も、わざわざ征伐とかつぶしに行くのでもなく、勉強を含めて、ご指導いただくという気持ちも多分にあるはずなのです。

「稽古」自体が、「古(いにしえ)」を「稽(かんが)」えるということであればあるほど、上記のような意味合いをもつということに関して、より整合性がつき、意味が深くなれるとおもうのです。

どうして、「出稽古」ということをあまり使わなくなったんでしょうかねぇ。

武道のスポーツ化、、、「稽古」も「練習」といったり???
「稽古」という言葉自体が使われなくなってきているのかもしれませんね。

こういう点については、今後ももう少しかんがえてみたいと思います。

またまた、またまた、とくにまとまりのない投稿ですが、お許しください。

 

 

 

 

<2013/2/7 追記>

出稼ぎ先で用語の研究経験のある方からおそわったのですが、、、
「出稽古」には、「師匠が出向いて稽古をつける」というとらえ方もあるそうです。
ですから、「出稽古にきました」となると、「おこがましい」ということにもなるとか、ならないとか。
こうなると、このポストのはなしが見えづらくなりますが、今回テーマにしたことに関しての情報として追記しておきます。

Share Button