先般、以下のおもちゃ屋さんの話を読みました。
ちょっといい話だなぁと、、、ここで、じゃあ剣道はと思ってしまうのが、ヲタクの所以。
季節柄こんなネタもありで。
あるクリスマスの日の出来事です。
http://www.twitlonger.com/show/7k0gjq
おもちゃ屋からクリスマスプレゼントを購入したけど壊れていて、それを商品を買ったのではなく子どもにとっては夢を買ったのだからとクレームをつけたら、おもちゃ屋さんが東奔西走、真摯な対応、、、サンタの格好までして交換する商品を届けてくれたという話(要約が下手でスミマセン)。
では、剣道具業界は、われわれ剣道人に、夢を買わせてくれているのでしょうか?
こんなことを考えるのは、ある先輩を通して、とある団体からおはなしをしてほしいなどという依頼があり、その端々に聞き取れるのはどうも商売絡みの話で、イライラしているからなのもあります。
商売の原則とか理論なんか、職業柄まったくわかっていませんので、商売の素人かつプチ剣道家のオタケビということにしておいてください。
剣道具、、、正直高いのですね!?え、安いの?!どうなんでしょう??
革製品を濡らしてつかう、、、漆製品を叩く、、、とみると、世の中のご法度ばかりです。
そう、ある意味、贅沢の極みなのですから、高価なのは当然なのかもしれません。
でも、竹刀や剣道具がなければ剣道にはなりません。
技を出すのも、技から守ってくれるのも、すべて竹刀や剣道具経由なのです。
そういう技のやりとりをして、「交剣知愛」ともいうように人間関係がふえたり、深まっていき、さらには老若男女できる生涯スポーツとしての特性が相まって、われわれは、この剣道にいろいろな夢をみるんです。
そして、その容姿や文化からも剣道は素晴らしいものであることは、わたしの経験上間違いないことであります(以下ぶろぐ)。
そう考えると、この道具に関してのいくら儲かったとかいう話ではなく、業界そのものが、剣道具という使う伝統工芸を通して、素晴らしい人間関係をつくりだしていくんだというハラをもつのが原点ではないかと思います。
「ものつくり」としての自負、プライドとでもいうんでしょうか、、、つくり手にもって欲しいのは。
剣道は「剣道の理念(剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である) 」にもあるんですが、、、、同様に剣道具つくりも、ものをつくって、ヒトを作っているんだと思うんですよね。
私の場合は、剣道具を通して、剣道のコンテンツを通して、いろいろなことを伝えられればいいなという職、いい伝道師になれればと修行中。まだまだです。
けっして、業界の人には儲かるなとは言いません。
私は個人的には、仕事に対しては、江戸っ子のような買い物をしたいんですが。
(値段きいて値切って結局その値段を払ってご祝儀だ的な、あるいは価格だけでなく、技をみて気持ちをしっかりのせる、、、というような、、、)
剣道具業界を考える場合、「薄利多売」、「使い捨て」とかんがえるようなことは、まずダメです。
(このようなことが多く見受けられますね)
こんなことは、商売をしらない私の職からも考えても、限界が見えているような話だと思うんですが、、、
不景気かつ少子化ということで商売がうまくいかないからと、安売りをする方向で、海外の人件費の安いところをジプシーしつつ製造販売をするようなシステムはどうなんでしょうか?
かつては韓国、、、そして今では中国は当然のこととしてフィリピンでも剣道具は作られています。
これは、ユーザーの仔細なニーズに応えられないシステムでもあり、剣道にとって決していいことではありません。
また、いまの状況では、剣道界だけでなく、今後の日本は人口が尻つぼみになるのです。
人生で使う剣道具の数を考えても、よっぽどのことがなければたいした数は使わないでしょう。
したがって、薄利多売のような商売を剣道ですれば、その商売は自分で自分の首をしめることは明白だと思います。
次に剣道具は、鹿、牛、絹、木綿、竹などなど、自然界からの多くの恩恵から成り立っています。
使い捨てることは、エコという観点ばかりではなく、限りある生命を使わせてもらっているのです。
ですので、できるだけ材料が全うできるようなものをつくる、使う方は手入れをして使う、、、これ以外ないのです。
ここ一番の試合だから、ではこれという使い込んだものをもっていくというのが本来だと思います。
10数年前の京都大会とかでは、戦前の剣道具をつけて出場されるような先生方が多くおられ、ヲタクにとってはワンダーランドでした。
そして、重要なのが、その自然から恩恵を大切に、その材料をいかし、剣道をされる方の技をいかす、良い道具をつくること。
道具に愛着をもてるものをつくるということになって欲しいんですよね。
ですから、コストパフォーマンスといいますが、高くてもとてもながく使えれば、それはそれでいいってことになります。
なにより、ながく使ってもらおうと業界がしないとダメです。
修理などなど、、、ものつくりの技の伝承など。
ただ、ヒトの手間に感謝するという社会でなくなってきているのも気がかりですがね。
さぁ、剣道も大変だぞ。
職人育てて、いい道具をつくってもらわないと、人口減という話ではなく、終わっちゃうかもしれないね。
この業界が、営利主義に走った代償はデカいとおもうな、、、
原点回帰、ものづくりをしてちょうだい。
日本は不景気とはいってても、いいものは売れてるでしょ?!
売れないんじゃなくて、買いたいものがないんじゃないの??
売り手が担うことの自覚、シーズ、ビジョンがないのがダメなんだよな。
あ、買い手の意識もしっかりしないといけませんね。
いいコにしていないと、きてくれませんからね。
剣道具業界、いっぱいサンタをつくらないと!
夢ささえるつくり手がいないとね、おねがいしますよ!!
ひとりふたりのサンタじゃ、クリスマスにはならないぞ、、、
もっと、多くのサンタクロース、でてこい!!!
毎日クリスマスにしてくれ!!!
組長さん、ホル師さま
まいどコメントありがとございますm(__)m
電車で通勤したときに暇でiPhoneで殴り書きした原稿が、、、
すごく深イイ話にしてもらっているような気がしてなりません。
襟を正して、自分の立ち位置の正しさを教えてもらった気がします。
今後、この業界の方から話を受けたときには、バッチリとスジを通そうと確信しました。
今後も宜しくご指導ください。
>また、いまの状況では、
中略
>その商売は自分で自分の首をしめることは明白だと思います。
「剣道具」を「外傷」に置き換えて、「剣道」を「整骨院(柔道整復)」に置き換えて、そのまま私たちの業界に、つや消しの黒に塗られた大型バスの屋根上に取り付けられた直径30cm以上あるスピーカーで聞かせてあげたい言葉です。
年中無休・24時間営業で、過労死寸前まで自分を追い込んでも最後には健康保険の不正適用で一旦手にしたカネはまた取り立てられるんだと、早く気付いてほしいです。
年明けに、決して裕福とは言えない、いや、どちらかというと貧困層が住むアパートのゴミ捨て場に捨てられてる大量のクリスマスツリーを見て、
買うときは激安、けど、それでいいの?
と、アメリカにかぶれてる私でも、そのアメリカ型消費生活に疑問を感じていました・・・そしてその一方で富裕層はイイものを大事に使っている。
消費生活のイメージを植え付け、自分は決してそれに乗らない、だから富裕層。金持ちほど財布の口は堅い、けど、本物にはそれなりの価値を見出して払う・・・
>愛着をもてるものをつくるということになって欲しいんですよね。
我々治療家なら、怪我という人生にとってマイナスの出来事というスタート地点から、その人の人生になんらかの影響を与える時間、
「怪我のおかげで…」
と言える経験を患者様に提供しなくてはいけないのですよね。
そういえば教育も同じですよね、大学なんて普通の人は一生に4年しか通わないんですから・・・
非常に考えさせられました、ありがとうございます。
とても勉強になりました!
それと同時に
教員の私もサンタクロースの感性を持たねばいけないのではないかとも感じました。
モノを売っている商売ではありませんし、
何をしているかと考えたら・・・
「心」が無かったらいけないですね!
学生(もしくは部員)がくるのが当たり前に
なってはいけないですね!
剣道業界でも合理主義のようなものがあるということ
なのでしょうか?
「良い物」を作るという目標をメーカーが持つことが重要な
ことは勿論としても、「良い物」を「良い」と判断できる
消費者でなくてはいけないですね!
ただ、その辺はだんだんと気づいている人は
気付きだしたのではないかと僕は希望を持っているのですが
いかがでしょうか?
私は今回の内容を読んでいてなぜか元気が出ました!
610先生でもそう思っているなら勇気100倍です!
『剣道愛』がビシバシ伝わってきました!
私も「野球愛」で頑張ります!
ありがとうございます!