講習生の竹刀をみて(私の趣味??? 下記のぶろぐ参考)、ふとブログアップです。
竹刀に力を伝えるのは、カラダの部位でいえば、最終的には手です。
カラダ全体の力を手を介して最終的に竹刀に伝えて、有効打突を狙うわけです。
しかしながら、手と竹刀の間には、手の内の革と柄革が間にあります。
ただでさえ脳から手に指令がちゃんと伝わるのか、といった問題があるのに、余計な物が挟まるのです。
まずは、手の内の革を含む小手の形状は、指や手のひら、しいては手首の動きにも影響があるため重要な要因になるはずです。
コレについてはある程度絶対的な解があるとは思いますが、手の大きさや、竹刀の握り方、手の内の冴えをだすための動きなど、個々人によって違いもあるので、それぞれがエンジニアと言える剣道具師さんや職人さんと相談や工夫をしてもらうことにして、今回は避けておきましょう。
そしてもう一点の柄革を取り上げ、「柄革をキメる」ってことで、ヲタクねたを出しておきます。
剣道をされている方ならどなたもが理解していることと思いますが、、、
まず、簡単に竹刀が入るような柄革は、俗に回るなどの表現がされますが、柄革の縫い目がまっすぐにおさまらずにぐにゃぐにゃに曲がるし、手の内の作用が、柄革と竹刀がズレて、力が伝わらないことがあります。
これは技術との関係もあり、力を効果的に伝えられていないということも否定できませんが・・・
以前、拙ぶろぐにも書いたこととかぶりますので、以下、参考にしてください。
一方、キツいのをいれるのはコレまた大変です。
こうなると、柄革は竹刀に入れるにも、抜くにも一苦労します。
まぁ、いまは柄入れ機なるものが、剣道具店にはあるでしょうけど、やはり自宅やそういう用具がないときには一苦労です。
まず、こういうときは、生ゴムのシートなどを適当な大きさに切って使うと非常にいいのです。
さらに、、、
柄を入れやすくして、ズレにくくするという「魔法の粉」があるのです!!!
現在八段大会などで活躍されている先生の中で、木工用ボンドで固定するということをききますが・・・
これは気に入った柄革(わたしは気にいると、真っ青になっても使い続けます、あはは)の再利用などにやや不安をいだきます。
「小麦粉」
これがいいのです!!!
柄を入れるときには、革と竹の間にはいり、サラリと滑ってくれることにより、柄を入れやすくします。
そして、パスタなどの材料になることからもわかるように、水分を含んでくると粘性が出てきますので、きちっとキマるのです。
小麦粉粘土ってのもあるくらいですから。
あまりにサイズが違いぶかぶかなものは論外ですが・・・
まぁ、、、では、強力粉、中力粉、薄力粉、どれがいいの?って言われたらわかりません。
どうでもいいかと。
こういうのに験を担ぐ人は、強力粉にでもするのでしょうかね(笑・・・私はそこまでしてないな)。
そして、さらに柄をキメるということについては、柄革の鍔付近の締め方によっても、竹刀のシマリが変わってくるとも言われています。
本稿冒頭の写真にあるように、柄革の占める部分の革をはずして、中結を使い、きつく締めてから使うと、非常にいいのです。
けっしてムズカシイことではありませんので、やってみることをおすすめします。
あと、注意事項としては、近年では竹刀もグラインダー等をつかって柄部分を削っているため、糊で止めて削り、そのまま出荷されている状態です。
この柄の部分の糊をはずしておかないと、竹刀が四つ割りである意味が出てきません。
この部分は外す、ぴったりの柄をきっちりと付ける、ぜひお試しあれ。
はぁ、沖縄に来ても剣道ばかりだ・・・いや違うか(笑)
早速にありがとうございます!
弦を張るときの最初の返しをわっかに通すのではなく、目打ちで開けた穴に通すのですね。
柄革の柄頭のほうを切ると、全体として柄革が太いほうに短くなって柄頭が回るような気がして、鍔元で調整していました。
魔法の粉ともあわせて試してみます。
(これで腕が上がるわけではないですが、考えて工夫して試すのも修行のうちですね)
これからも“ヲタクっつぷり”な情報を楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
これを書いた時点で、「小麦粉」のほうに気を入れていたので、あとでその点に関しては不親切な内容だなぁと反省していました。
このような機会をいただき、ありがとうございます。
まず、柄革ののびた場合については、審判旗やなにかの棒などをつかって、柄をひっくり返して柄頭の方を調整するのがいいと思います。
実際、縫って結んでありますので、、、
例えば2cm短くしたければ、縫ってある糸を切り、伸ばしてその縫ってあるあとに合わせて2cmのところに線をグルッとひいて、目打ちなどで穴をあけて、強めの糸を数回通したのち、しっかりと結んでいくといいと思います。
私見ですが、鍔元が感覚的にすっきりしないのはあまり好きではないので。
また、鍔元の締め方についてです。
ここで使う中結は、短いのを通すというより、ながいまま通して、片方を少々引っ張って締めています。
また弦の通し方は、その切断した中結の端を合わせた形で、目打ちをつかって穴をあけて、通しています。
あとは普通の弦を締めていく過程と変わりません。
これで説明になっていますでしょうか・・・
最近、色々な方が比較的簡単で、シマリもいいので行っています。
また何かありましたら、コメント下さい。
よろしくお願いいたします。
610先生こんにちは
某大組織の講習会や、某所の新年稽古会で拝見したり、稽古いただいたりしたことがある、町田の狸です。
いつも楽しく拝読しています。
最近のものはいわゆる吟柄でも、夏の稽古に使うと汗で伸びてしまったりして、「柄」を最適な状態にするのはなかなか気を使います。わたしは伸びた柄の鍔のほうを切って柄革を締める革を付け直したりするのですが、写真のように中結を使ったことはありませんでした。
今度是非試してみようと思うのですが、中結の革の両端はどのようになっているのでしょう?写真では分かりづらいので、弦を締める前の状態かなにかで、どのように締めているのかご教示いただけると幸いです。