IMG_02722010/9/3-4に開かれたSportAccord Combat Games 2010 Beijing Kendo Event、北京に行ってきました。

今回はあくまでも大組織をはなれての個人的な活動のため、おもったことなどを気兼ねなく書きます?!

といっても、とある男子選手にスカウティング的な話(情報収集)を持ちかけられたりして、昨年のブラジル時の対策+αしてあげたりして。
そんなことで、競技のときは、勝ってくれと祈るばかりで、勝つだろうとおもってはいても、純粋に見ることができていたかどうか。

ホッとした結果ばかりで安心して帰ってきました。

まず、スポーツアコードのこと、、、
平易にいうと、これに加盟していないと世界で「スポーツ競技団体」、「スポーツ競技」として認知されないということなんです。

これに入ることによって、世界各国では国からその競技団体への助成が大きく違うところもあるため、剣道でも、この前身である「GAISF」に加盟を必死に頑張ったんです。
剣道の加盟が、国際的普及のおおきなステップになったんです。

ちなみに今回の大会全体として行われた競技は、、、 右の写真をみて、想像してみてください(簡単に分かるものから、いろいろとね、、、あはは)

さて、コンバットという名称について剣道は拒絶反応があったようですね。

コンバットゲームスの種目と日程
コンバットゲームスの種目と日程

GAISFに加盟しようとしたとき、国体においても他競技と同様な「剣道競技」という名称をつかわないなどの、「競技」という言葉への拒絶反応に似ているような気がします。
とにかく、今回はスポーツアコードに加盟したからには参加を義務付けられていることですから、大会をいかにするのか興味があったのです。
そして職業柄、剣道の文化的プログラムを取り入れて「剣道の奥義」を披露するというプログラムを見ておきたかったんです、、、スポーツアコード開催の大会であるのですから、「スポーツ」という範疇の中でのお披露目ということに。

緒論あるかと思いますが、私は剣道のオリンピックへの参加について別に反対という立場にいません。

「できるなら、すればいいと。」

多くのスポーツの場合、競技的にみるとオリンピックはゴールなのかもしれませんが、剣道はチャンピオンシップが終わっても次の求道的なものがいろいろとあるような感じがします。
ですから、競技は競技で必死に、向上できるだけすべきだと思いますが、それもひとつの入口になるのかなと。
すなわち、競技を入口として入ってくるヒト、健康を目的に始めるヒト、精神修養を目的に始めるヒト、文化的な興味をもって入ってくるヒト、、、色々な入口があっていいと。
剣道が理念にあるように「人間形成の道」であるのであれば、どんな入口でも受け入れるフトコロの広さ、そして生涯修行しつづけられる特性をみせつけてもらいらいと思います。
すでに、競技をしているヒトがかなりの比率を占めているのですから、競技であることをみとめることもありと。

まぁ、国際的な競技としてひろまるためには、、、簡単に思いつくところでは以下の点が改善されないとムズカシイでしょうね(他にも考えられる点は色々とありますが)。
1)今のままだと、日本文化的なものの押し付け的である面
2)競技としてのポイントの明確化
などなど。
まぁ、剣道界では「国際化」ではなく、「国際的普及」といってるので、それはそれでいいのかな。

また、上記で反対はしていないと書きましたが、しなくていいんじゃないっていう相反する思いも持っています。
日本文化の押し付けでいいんじゃないって。
国際化とか、世界基準とかにないものがあるのがいいんじゃない!?って。
そうスポーツって呼ばれなくてもいいというのに似ているかもしれません。

まぁそういった意味で、「剣道の奥義」をしらしめるという大会としてはこういうプログラムでいいのかなぁ。
つまり、今回の大会の内容(プログラム)については、FIKのHP(http://www.kendo-fik.org/english-page/phot-jif/Kendo-Time-schedule-for-CG-20100713.pdf)にありますが、 現在の日本の剣道連盟のもつコンテンツの紹介ということで要約できると思います。

内容として、剣道の選抜試合についてはもうすまでもなく、日本剣道形・居合・剣道の基本技や稽古もいいのですが、杖道はどうなのかやや気になりました。、、、剣が負けてしまうんですから。
※杖道批判ではありません、杖道を演武された方も普段お世話になっている方でその素晴らしさも伺ったことありますし、非常にムズカしく、スゴいものであることも存じてます。
現在、日本の剣道連盟のなかに杖道が入っているとはいえ、今回は武術大会の剣道限定のイベントであるということから。
それならば、古武術など鎧をつけてのデモンストレーションから、剣道の歴史的な経緯とかをふくめて見せて欲しかったなぁと。

パリ大会というのがフランスで3年に1度開かれる大会があるのですが、そのときには甲冑での演武があり、人気なんです。
ヨーロッパ各地からも来ることもあり、参加者数も多く、競技人口も多く剣道知っている人も多いのか、ほぼ満席だし、独特な歓声もおきますが、いい場面にはしっかり反応してくれるんです。

そして、世界の剣道の連盟では、柔道連盟の中の剣道セクションというような国もあるわけで、世界を舞台とした剣道の紹介としては、剣道のみに特化してもよかったと思います(歴史的な背景をこみにするのはいいです)。
また、日本に剣道を学びに来るのであれば、日本語で説明をすべきかなとも思いますが、海外にでて紹介するときのプログラムについてはもっと親切な方法があったような気がしてなりませんでした。

デモンストレーションとしての基本技や稽古さすがって感じです、、、でも、もっと説明をしてほしい。
大会時の選手についてもそうです、もっと紹介とか、取得した技をしっかり電光掲示板に掲示してほしい。
電光掲示板とか、放送とか、、、いっぱい手段があったのに、会場にたいしては小さいというしかない掲示板だけで、みづらかったな。
欲をいえば、スポーツ大会の一環として有効打突のリプレイなどもっとショーとしてつくりあげてもいいのではないかと。

中国人にも剣道をされている方が増えているようです。
あきらかに剣道のことをしっている反応をされていましたし、われわれに日本語で質問をしてくる熱心な方もいました。もっと深く知ってもらえるための工夫がもっとあったらという思いでいっぱいでした。
さらに少々残念なこととしては、大会パンフレットの日本語表記についても「剣道指導要領」が出て、いろいろと統一してきた語句が、愛知万博のものをそのまま踏襲したのか、前のままだったり、統一整理されていなかったり、、、

また、試合をみるからに、世界にひろまっているということと、ひろまってはいないという相反することが見えてしまう感じでした。
つまり、実力の差がまだ国によってあるので、仕方ないことなんでしょうけど、50国地域で展開されてるとはいえ、、、奥義と言うにはどうなんだろってね。
どうしていくんだろうと考えることばかりでした。
※個人的には、日本チームに強い思いもあるので、勝てば官軍でホッとしてるからこそ、こんなこと言えるんでしょうけど。

それからもうひとつ、ずっと頭の片隅にあるのは、コンバットゲームズ全体としてのスポーツアコードがかかげた趣旨とか意図はなんだったんだろうと疑問がのこってなりません。
たぶんそれぞれの種目の大会の内容については大会のHP(http://www.beijing2010.org/)をみるかぎり、種目の連盟ごとに程度自由度がある展開がされている感じは受けます。
これについては、あらためて私自身勉強してみたいと思います。
もしお分かりの方がいたら、コメントいただけると助かります。

そして今回の大会には、中国の漢字的には「第1回」にあたる「首届」が書いてありますが、英語のプログラムとか、日本の表記には「2010」とか「Beijing(北京)」とあるだけで、今後開催されるのかなど、スゴく興味津々でもあります。
正直、今回は北京が負担したようですが、スポンサーはいくつか会場内で見ることができましたが、どうなんでしょうか。
また、剣道としては観客収入は全然たいしたことないでしょう、、、これはちょっと後述します。
放映権にしても、翌日のニュースには剣道が映っていましたし、この大会のYouTubeチャンネル(2010 Beijing Combat Gamesチャンネル)を見ると中国ではTV放映されていたのかなということはわかりますが、それでもこれもたいしたことないでしょう、、、大会としてどうだったのかな(これは経営的な見方です)。

 

観客のことです、、、本当に気になりました、、、これは中国開催をすると他の国際的な競技大会でもあるようなのですが、、、
今回の大会では中国の子供などが観客席の後ろの方には強制的(?)に動員されていました。
子供ですから、ある時間になると帰って行きました(上の写真の子供たち、飽きていたのでうるさくて仕方なかったんです=笑)。
しかし、その後は高校生らしき集団が同じゾーンに団体で入ってきて・・・
つまり見ちゃいない、、、これで剣道などの奥義に触れてもらう趣旨が成り立つのかなぁと。

観客が多いわけではないと思います・・・
観客が多いわけではないと思います・・・

これは剣道がまだまだ世界的に人気がないということも言えると思います。
しかし、なにも知らないものをひきつけるような、見せ方というのをもっと考えていかないといけないということを考えられたのが今回の大きな収穫だと思っています。
※本当にいい試合はひきつけられていましたしね。
こういうのは広告関係の方に聞いてみたらいいのかな・・・

今大会のプログラムはつつがなくすべて行われました。
そういう観点からは勝利です、成功裡に終わったといっちゃうんでしょうね。
負けたときは反省するが、勝ったときは反省しない、勝ったときの分析をしないといけないんだというようなことを、野球の野村克也氏が自民党の政権を取られた後の自民党の講演会でいっておられましたが、今後もっと剣道はこういうことを求められるような気がします。
さて、世界の剣道へ、どうする、どうなる???

かなり批判的な感じのものになってしまいましたが、自分の今回の文章振り返ると・・・私自身は今後もしばらくこの界にいるだろうし、この界がキライじゃないのかなと思ったりもして。
つまり、勝ったときの分析として、何をしていかないとイケないのかという立ち位置から見てたような気がします。
好きなんだなぁ、剣道のこと、たぶん・・・

また軸ぶれぶれのどうどう巡りの結論ナシの話になってしまったな(反省)

この大会のプログラムや記録や結果も雑誌にそのうち出るでしょう。
したがって、ここでは、日本選手が個人戦は全部優勝、世界東西対抗(ユーラシアvsパンパシフィック)も日本がいるほうが勝ちということで省略します、スミマセン。
といいつつも、おまけ(以下)。各決勝のひとコマピックアップしてみました。

男子選抜個人戦決勝(内村D1-寺本)
男子選抜個人戦決勝(内村D1-寺本)

 

男子特別選抜個人戦決勝(船津−1D古川)
男子特別選抜個人戦決勝(船津−1D古川)

 

女子選抜個人戦決勝(Jeon-KM小津野)
女子選抜個人戦決勝(Jeon-KM小津野)

 

女子特別選抜個人戦決勝(庄島-MM村山)
女子特別選抜個人戦決勝(庄島-MM村山)

 

 

 

※食事のこと。

超有名店でも北京ダックが1羽200元くらい(3000円弱)、われわれは二人でスープとかもの心臓、ダッグをハーフで腹一杯でしたので、一流をもとめても日本では考えらないような値段で食べられます。
また、北京の観光地でのB級グルメはまずすぎて興味はわきませんし、先月シンガポールでのホーカーズにはおよばないな。
今回は、こんなくらいしか食事レポートはできないので、あしからず。

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夜の天安門
夜の天安門
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3 のコメント

  1. 2枚目の写真、知らない種目が沢山あって驚きました!

    それはそれで見てみたい気が・・・

    自分の特性に合った種目を選べるようになったら楽しいな~
    なんて言ったら怒られますよね(汗)

    『色々な種目をやるのは良い事だ』というのが、
    最近のトレーニング理論などで言われますが、

    剣道の世界で複数の種目をやるなんてのはご法度なんですよね?

    野球なんかですと、バドミントンなどがスローイングと共通点があるなんて言ったりしますが、
    剣道では他の種目をやることで剣道の動きにつながるなんてことはあるのでしょうか?

    ちなみに、私の指導していた現社会人野球のエース投手は小学生の時に剣道をやっていました。
    その彼は150キロ近い速球を投げておりますが、
    剣道の振り込みで背筋が鍛えられたのが効いているのではないか?と言っております.

    趣旨とそれてしまってすいません(汗)

    組長
  2. スポーツアコードについて、My Friend Site に掲載させてもらっている @jinnosuke1969 さんがご自身のブログで調べたことが書かれています。
    参考になりますので、剣道人は必読でしょうね。

    http://pub.ne.jp/yachiyo_kendo/?entry_id=3171000

    わたしも危惧しているんですが、とにかく情報が開示されていない。
    これは剣道だけでなく、武道関係者が脳天気過ぎないかという不安をいだきます。
    武道が必修化されるといい風がふいている反面、世界で武道は何も求められているのか、深慮しないといけないんですね。

    @jinnnosuke1969 さん、ありがとうございましました。
    考えてみます、わたしも。

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