スゴい久しぶりなのに、ちょっとオモいタイトルをつけてしまいました(汗)、、、わたし自身最近ひとつまえのポストから「悩」のままですし(笑)、お許し下さい。
そして、いろいろとお知恵いただければとおもいます。
さて、「日本の伝統的身体運動文化」と剣道はいわれています。
しかし、、、以下の話をききました。
剣道具製造を日本の伝統工芸に申請したら、海外で大量に生産されているので日本の工芸品とはいえないと却下された…
却下されたことはザンネンながら、まぁ、スジはとおっていますね。
とはいっても、剣道用具ヲタクなわたしは、それらが工芸品であることも、日本の伝統文化である(あった)ことも理解しているつもりです。
> 拙ぶろぐ:古人の知恵「剣道具材料編」:ヲタクっぷり[2]
ただただ、日本での生産体制、職人育成をせず、人件費の安い海外生産にシフトして、ビジネスをつくってきた剣道用具の業界が「自分で自分の首を絞める」ということになってますよね。
竹刀の場合は、竹がなくなったこともあるのですが、これも同様でしょうか。
しかし、これは業界がよろしくないってだけでなく、剣道界そのもの、しいては統括するようなところが、日本の伝統的な文化をささえるところ(剣道用具の業界)にノータッチできたことにあると思います。
最近では安全管理のためのセクションもありますが、根本的な部分には踏み込んではいないかと(自省こみになるな???)。
例えば、ドイツにおけるマイスター制度みたいなことをするのも一手ではないかと思っています。
さてさて、、、ここからは脱線しつつ、ちょっとこれでいいのかなって話にいきますね。
今回のポストの発端は、とある武道史の大家(母校の退官された先生)にひょんなところでお会いでき、そのときに、「胴のここのここのところはなんていうんだ?」という質問をうけたのです。
具体的に言うのはむずかしいので、右の写真です、、、
たぶん、剣道具ヲタクであることをご存知での質問なのです(笑)
胴台、ヘリ、、、それ以上、具体的にここをさす名称はありません。
このあとに、とあるところで、「絵画と写真で読み解く剣道文化史」なる講演をされる前の下調べだったのでしょうかね???
都合がつかず、拝聴できませんでしたが、講演録をまちましょう。
ということで、わたしもヲタクとしては引き下がれないので、すこし調べてみたら、ますますわからなくなりました(笑)
ここは、人文系の先生方のお力を借りなければいけないなぁ、、、と。
これが結論、つまり結論なしで終わることとなりますが、以下続けます。
さて、冒頭の絵は、甲冑のさまざまな部分の名称をあげたものです。
とってもいろんな名称があるのがわかります。
ちなみに剣道具の名称は以下、、、部品・パーツの名前ばかりですね。
> たのもうや@武道具:剣道Q&A 剣道具の各部の名称・読みかた
「剣道試合・審判規則 第14条」では、次の写真のようにしか説明がないです。
面部・突部・小手部は打突部であることはわかりますが、胴についての説明は微妙です。
そして、「〇〇部を打突する」というような指導につながるほどの名称となっていないのも事実ですね。
つまり、ここで感じるのは、名称の数の圧倒的な差。
そして、ホントの命のやりとりをしていた時代の道具には、いろいろな意味のありそうな名称があり、数が多いということに、驚愕してしまったんです。
(自分の勉強不足なんですが)
少し脱線しますが、竹刀についても以下のようなポストを書いてきています。
そして、竹刀の名称については、「剣道試合・審判細則 第2条」に次の図のようにあるのみでしょうか。
ところが、刀はというと、、、
刀身だけでなく、鍔にもいろいろな名称があります!!!
> 居合刀オーダーメイド・模擬刀の販売通販|大澤商会:日本刀・刀の刀剣各部名称
さらに、袴。
袴は現代剣道の用具ですが、これは武具よりも武士には長い時間身につけられていたもの、打ち合いのできる今の剣道になる前から身につけていることもあります。
だからなのでしょうか、折り目一つについても、いろいろな名称が多くついています。
(以下の2つめリンク先の名称・用語がちゃんと書いてあります)
> 拙ぶろぐ:剣道の袴の話、、、まだまだ勉強中につき:ヲタクっぷり[18]
代 用 品 !!!
そうなんです、いまの竹刀をもって直接打突しあう剣道自体、それなりの歴史を持つようになりましたが、そうは言ってもまだまだ歴史は浅く、まずもって深みがあるというより、まだまだいろいろと深みを出す努力をしないといけないのではないかという疑問がわいてしまったのが、今回のポストなんです。
剣道は実際の斬り合いから、木刀による形稽古、そして竹刀・防具の開発にいたり、実践形式での稽古ができるようになったといえます。
このように実際の斬り合いから遠ざかり(当然のことですが)稽古をすることとなっていますが、稽古自体が疑似体験とも言えてしまうのかもしれません。
これを剣道用具で考えると、日本刀・武具甲冑のかわりにできた「代用品」といえるかもしれません。
しかもその範疇を脱していないのかもかもしれません。
したがって、剣道用具自体の名称は部品・パーツの名前がそのままついているばかりで、その名称の数も少ないんです。
つまり、今の剣道用具の道具そのものの名称からは、いろいろな精神性をふくむような意味合いの名称も見受けられず、数も少ないということがわかります。
したがって、「代用品」で修行するのに精神性を解くことについては、その普及や指導において、もっともっと考えていかないといけないところがあるのではないかと。
「刀の観念」と同様に「剣道用具の観念」もあるといいのかなと、おぼろげながら考えたります。
こういうことを反映・伝承が不足していることもあり、道具自体も日本の伝統工芸にもならないともいえるのではないかと。
しいては、剣道自体が日本の伝統的な運動文化にも黄色信号となるんじゃないかと心配しています。
これらは、道具ヲタク・剣道好きとしては、ちょっと感慨深く考えてるところです。
なんだかんだと、とってもデカいところまで言ってしまいましたが、このことについては、今後ずっと考えてみたいと思いますし、なんらかの貢献ができるようにしたいと思っています。
いろいろとご指導ください┏○
そういえば、クリスマスですね。
以前、下記をポストをしていました、、、実は剣道具業界もいろいろとか激動しているようです。
> 拙ぶろぐ:剣道具業界にサンタはいるのか?:ヲタクっぷり[11]
そのような意味でも再掲いたしましたが、ガンバってほしいと思います。
さてさて、さてさて、さらに最後に過去の以下ポストを紹介しておきます。
来年16WKCもある剣道、今後どうなんでしょう、みなさん、ますますガンバらないと。
2014年、ブログの更新がすくなかったですね、、、来年はどうなるか?
みなさま、良い年をお迎えください。
手刺し胴衣および袴について、興味深く拝読させて頂きました。もう少々お伺いしたい事がございます。 宜しくお願い致します。